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学生活動  2022.08.26

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さぁ実験だ 謎解くぞ 金沢工大で教室 電気の働きなど児童学ぶ

静電気の実験などを体験する児童ら=金沢工業大扇が丘キャンパスで

静電気の実験などを体験する児童ら=金沢工業大扇が丘キャンパスで

 金沢工業大(野々市市扇が丘)の学生が講師を務める実験教室「KITプロジェクトフェス」が25日、同大扇が丘キャンパスで始まった。夏休みの終わりに、小学生18人が実験を通じて、科学の不思議と楽しさを体験した。26日まで実施する。

 北陸ゆかりの科学者高峰譲吉(1854~1922年)の功績や、発酵産業を伝える同大のプロジェクト「発酵産業活性化プロジェクト」の一環。コロナ禍で、実験教室が減ったことから、学内関係者の子どもを対象にイベントを開いた。

 児童たちは4グループに分かれて酵素や電気の働きについて学んだ。「野菜ロケット」の実験では、キュウリやニンジンなどの野菜や果物をすりつぶし、それぞれ筒状のケース内で過酸化水素水と混ぜてふたをした。野菜に含まれる酵素により、酸素が発生してふたが外れ、圧力で1メートルほどケースが飛んだ。小学2年の女子児童(8)は「リンゴは飛ばなかったけど、キュウリはポンって飛んでいった」と驚いた様子。

 他にも、風船を下敷きでこすって静電気を発生させ、ビニールひもを浮かす実験などにも取り組んだ。

 同プロジェクトリーダーで同大応用バイオ学科3年の中山将至さん(21)は「難しいことも多いが、科学や理科の楽しさを感じてもらえれば」と話した。 (青山尚樹)

(2022年8月26日 北陸中日新聞朝刊金沢総合版より)

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