熱中症の正しい予防法を解説する学生＝岡崎市大和町の矢作南小で

　猛暑が続く中、熱中症の正しい予防法を解説する出前授業が２０日、岡崎市大和町の矢作南小学校で３、４年生約２４０人を対象に開かれた。医薬品大手の大塚製薬が認定する資格「熱中症対策アンバサダー」を取得した愛知学泉大（同市舳越町）の学生らが、すぐに実践できる対策を紹介した。

　教員などを目指すこどもの生活学科の４年生１４人が、５月のアンバサダー養成講座で学んだ知識を基に指導。五つの対策として「水分＋塩分」「暑さを避ける」「室内を涼しく」「健康な生活」「暑さに慣れる（暑熱順化）」を挙げ、「正しく身を守って」と呼びかけた。市内８８カ所の指定暑熱避難施設（クーリングシェルター）や、熱中症が疑われる人を見かけた時の対処法も教えた。

　児童養護関係の仕事に進むという川端大生さん（２２）は「外で遊ぶ機会が増える夏休み前に対策を教えられて良かった」と話した。授業は大塚製薬、同大、市による産官学の取り組みとして昨年から始まった。　（高木健吾）

（2025年6月21日　中日新聞朝刊西三河総合版より）