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コミュニティアーカイブ 覚王山の祭り 映像で後世へ
名古屋文理大(稲沢市)情報メディア学科の青山太郎助教(32)と教え子らが、千種区・覚王山の様子を映像に残し、地域活性化を図る「コミュニティアーカイブ」の取り組みを進めている。31日午後6時から、同区の飲食店「ハレラニテラス」で報告会を開き、撮りためた映像を地域住民や商店主らに初めて公開する。 (松野穂波)
コミュニティアーカイブは、市民らが地域コミュニティーの出来事や歴史を記録し、保存・活用する試み。世界中の来場者の声を録音し、保存・展示している米中枢同時テロ(9・11)の追悼施設などが知られる。
青山助教は映像デザインが専門。古くからの歴史や文化がありながらも、若者の参入が盛んで国際色豊かな覚王山に引かれる一方、「まちの歴史や商店街の人が何をやっているかの記録がない」と感じ、舞台に選んだ。
取り組みは昨年4月に始めた。これまでに撮影したのは、主に日泰寺の参道周辺で毎年行われる春祭・夏祭・秋祭。準備から後片付けまで、祭りを楽しむ人たちや運営に励む商店主らの姿を学生らがビデオカメラで記録した。愛知淑徳大の協力を得て、同大で商店主4人が講演した様子も録画している。
撮影は今後も続けるが、報告会は地元の人たちに活動を理解してもらおうと企画した。覚王山内の交流活性化も狙いの一つで、編集した映像を見てもらうだけでなく、覚王山の祭りを今後どのようにしていくか、来場者を交えて話し合うワークショップを開く予定だ。
撮影役の一人である名古屋文理大4年田添詩奈(しいな)さん(21)は「映像が、商店街に関わる人同士のつながりが深まるきっかけにもなれば」と期待する。
(2020年1月30日 中日新聞朝刊市民版より)
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