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お知らせ  学生活動  2019.05.30

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「児相ダイヤル189 PR必要」 県立大生と児相職員ら 虐待防止へ意見交換

児童虐待防止の啓発活動で感じたことを児相職員らに伝える県立大の学生ら=名古屋市中区の県三の丸庁舎で

児童虐待防止の啓発活動で感じたことを児相職員らに伝える県立大の学生ら=名古屋市中区の県三の丸庁舎で

 県立大(長久手市)で児童福祉を学ぶ学生らが29日、名古屋市中区の県三の丸庁舎で児童相談センター(児相)の幹部、若手職員らと意見交換した。児童虐待防止の活動発表会「学生によるオレンジリボン運動全国大会」で特別賞を受けた報告を兼ね、活動で感じた課題や発見を伝えた。(安藤孝憲)

 訪れたのは、教育福祉学部の村田一昭准教授のゼミ生ら10人。うち現在4年の女子学生7人が、2月にNPO法人「児童虐待防止全国ネットワーク」(東京)が都内で催した全国大会に出場した。児童養護施設の訪問やポスターなどの啓発グッズ作成、虐待防止に関する知識を問う学内アンケートの実施といった活動を発表した。

 この日の意見交換でも、取り組みを紹介。アンケートでは、児童虐待防止のシンボル「オレンジリボン」の意味や、最寄りの児相につながり子どもらのSOSをいち早くつかむための全国共通ダイヤル「189(いち・はや・く)」について、大半の学生が「知らない」と答えたと報告した。

 「児相のことに限らず、子育て支援に関する情報や知識に触れる機会が少ない」と指摘する学生に対し、海部児相(津島市)の塚本有子センター長は「日々の相談対応に追われ、予防や啓発の活動に十分な時間を割けない現状もある」と明かした。

 大会にも参加した築山あすかさん(21)は「『189』は小学生くらいから積極的に教えてもいいと思う。認知度を上げていくことが結果的に幼い命を守ることにつながる」。加藤ゆいさん(21)は「子育ては家族だけでなく、地域や社会全体でするものという意識が広がれば、親の苦しみは和らぎ、虐待は減るはず。まずは私たちが同世代に伝えていきたい」と話した。

 活動はゼミの3年生らが引き継ぎ、本年度以降も続けていく予定だ。

(2019年5月30日 中日新聞朝刊県内版より)

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