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学生活動 2018.12.13
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有松絞 新風2ブランド 名芸大生ら立ち上げ 来年6月販売へ
伝統工芸品「有松絞」の新ブランドを、名古屋芸術大(北名古屋市)の学生らが立ち上げた。岐阜県関市の「モネの池」に着想を得た「suisai(すいさい)」と、自然な色合いで染め上げた「nukunugui(ぬくぬぐい)」。来年6月に緑区で開かれる「有松絞りまつり」で、学生14人がデザインした手ぬぐいを販売する予定だ。(松野穂波)
14人は同大芸術学部の扇千花教授の下で学ぶ3年生。有松絞のブランド「suzusan」を立ち上げドイツを拠点に活動する村瀬弘行さんに11月から指導を受け、2組に分かれて販売戦略を練ってきた。
suisaiは、池の水際は水面と地面の境目が曖昧になっていることから「生活にとけ込むものを提案したい」と生まれたブランド。手ぬぐいは水色、青緑、ピンク、朱色をテーマカラーとし、池の中を泳ぐコイのように見える不思議な模様を特徴としている。nukunuguiはベージュ、カーキ、グレーを基調に、明るいオレンジをアクセントに加えた。キャンプや海水浴などアウトドアを楽しむ際の利用を想定している。
製作には緑区有松の工房「スズサン」が協力した。学生らは、2枚の板で布を挟んで染める「板締め絞り」を基にした手法で手ぬぐいを染色。三角形の板を使うのが基本だが、「&」型など変わった板で染める学生もいた。各自が試作した中からブランドのコンセプトに合う1種類を選び、2ブランドで計14種類140枚を商品化した。
suisaiのメンバー永田英未莉(えみり)さん(21)=豊田市竹元町=は、歯車型の板を使った。「仕上がりは染める前の予想以上だった。ポップなデザインなら若い人も親しみやすいと思う」と期待した。
今後は商品を包装する袋のデザインなどを決め、販売に向けた準備を進める。
(2018年12月13日 中日新聞朝刊市民版より)
14人は同大芸術学部の扇千花教授の下で学ぶ3年生。有松絞のブランド「suzusan」を立ち上げドイツを拠点に活動する村瀬弘行さんに11月から指導を受け、2組に分かれて販売戦略を練ってきた。
suisaiは、池の水際は水面と地面の境目が曖昧になっていることから「生活にとけ込むものを提案したい」と生まれたブランド。手ぬぐいは水色、青緑、ピンク、朱色をテーマカラーとし、池の中を泳ぐコイのように見える不思議な模様を特徴としている。nukunuguiはベージュ、カーキ、グレーを基調に、明るいオレンジをアクセントに加えた。キャンプや海水浴などアウトドアを楽しむ際の利用を想定している。
製作には緑区有松の工房「スズサン」が協力した。学生らは、2枚の板で布を挟んで染める「板締め絞り」を基にした手法で手ぬぐいを染色。三角形の板を使うのが基本だが、「&」型など変わった板で染める学生もいた。各自が試作した中からブランドのコンセプトに合う1種類を選び、2ブランドで計14種類140枚を商品化した。
suisaiのメンバー永田英未莉(えみり)さん(21)=豊田市竹元町=は、歯車型の板を使った。「仕上がりは染める前の予想以上だった。ポップなデザインなら若い人も親しみやすいと思う」と期待した。
今後は商品を包装する袋のデザインなどを決め、販売に向けた準備を進める。
(2018年12月13日 中日新聞朝刊市民版より)