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学生活動 2025.07.06
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有松絞 新作はリップケース 金城学院大生考案伝統とおしゃれ融合

有松絞のリップケースを考案し、学内で販売する金城学院大の学生=守山区の同大で
有松絞を使った商品の製作販売は、今年で4年目。マーケティングや広告を学ぶ同学部の都築徹教授のゼミ活動の一環で、昨年までは「Rella(レラ)」の商品名で傘のハンドルカバーを手がけていた。今年は新商品にも挑戦しようと話し合い、若者の間で近年よく使われているリップケースを選んだ。
有松絞で衣料品などを開発する山上商店(緑区)のアパレルブランド「cucuri(ククリ)」が協力。縫製は障害者就労支援施設「ウル」(同)に依頼した。有松絞の技法「蜘蛛(くも)絞り」が生み出す立体的で伸縮性のある素材を使い、黒色・白色・水色・青色の4種類と、カラーバリエーションにも富んでいる。
リップクリームが滑り落ちにくく、出し入れしやすいよう、入れ口のゴムの伸縮強度にこだわって試作を重ねた。どうすれば商品に関わる人の思いを届けられるのか、何度も学生同士で話し合ったという。
加藤陽菜さん(20)は「どんな服装にも合うようなケースなので、日常を彩るワンポイントとして使ってもらいたい」。都築教授は「学生にとって、ものづくりは初めてのことばかりで大変さも感じたと思うが、試作を経て良い経験になったと思う」と話した。
1個850円。9日まで学内で販売し、今後、地域のイベントでの販売も検討する。問い合わせはレラのオンラインショップへ、メール=rella.kinjo@gmail.com=で。
(2025年7月6日 中日新聞朝刊市民総合版より)