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中日新聞掲載の大学記事

2015.10.07

岐阜・白川町で交流会 有機栽培 担い手育て

 農業に関心のある愛知県の大学生を招いた有機栽培の見学・体験ツアーが9月10、11日の1泊2日の日程で、岐阜県白川町の黒川地区を拠点に開かれた。名古屋市と近郊の3大学から学生20人が参加。町に広がりつつある有機栽培の一端を学びながら、地元農家と交流を深めた。

 参加したのは、名古屋大(名古屋市)の農学部生を中心にしたサークル「F&M」のメンバーと愛知学院大(愛知県日進市)、名古屋造形大(同県小牧市)の学生ら。

 町が今年、採用した地域おこし協力隊員の村上健太さん(25)が4月、名古屋市内の有機農産物の朝市でF&Mのメンバーと知り合い、ツアーの企画が進んだ。都市部に住む若者に、農業を通じて町を知ってもらおうと、町と町観光協会が初めて開いた。

 学生たちは初日は町の有機栽培農家でつくる「NPO法人ゆうきハートネット」会員の畑を巡り、原木シイタケの収穫や、トマトの種採りなどを手伝った。

 2日目は同町黒川の北黒川公民館で交流会。地元農家のおかみさんらと一緒に、郷土料理の五平餅やほお葉ずしなどを調理し、お昼に食卓を囲んだ。名古屋大農学部2年の安江広樹さん(20)は「有機栽培の野菜の値段には、生産者がかける手間や、生態系への配慮も含まれていると感じた」。ゆうきハートネット理事の西尾勝治さん(70)は「共感してくれる若い世代とつながりが持てて、良い機会になった」と話していた。

(2015年10月7日 中日新聞夕刊3面より)

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