キャンドルに火をともす学生たち＝長久手市の愛知医科大で

　病院での実習を控えた学生たちによる「キャンドルセレモニー」が１４日、長久手市の愛知医科大で行われた。７月から同大病院などで現場に臨む、看護学部の２年生１２６人が決意を新たにした。

　セレモニーは、ナイチンゲールがろうそくの明かりを頼りに看護活動を行ったエピソードにちなむ。式辞で祖父江元学長は「患者さん、医療チーム、先輩から学んでほしい」とエールを送った。

　ろうそくを手にした学生１８人がホールの壇上に上り、ナイチンゲール像から火を移した。その後、席に戻って隣の学生へと火をともしていき、会場はろうそくのやわらかい光に包まれた。学生を代表して、田中愛子さん（１９）と三宅心さん（同）が、「命を預かる医療従事者として、自覚と責任を持ち、誠実に行動します」と誓いの言葉を述べた。同席した保護者たちは、初めて見るという、わが子の白衣姿に目を細めていた。（古市昌克）

（2025年6月19日　中日新聞朝刊なごや東版より）