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2010.09.08
米粉めん料理いかが 名古屋の椙山女学園大生がレシピ開発
■カツやグラタンなど8種類 サクッとした食感好評
国産米でつくった「米粉めん」を料理に活用してもらおうと、名古屋市の椙山女学園大の学生がレシピを開発した。食料自給率の向上に役立ち、小麦アレルギーの人も食べられる米粉めん。学生らは「まず存在を知ってほしい」と話している。(境田未緒)
レシピを考えたのは、同大生活科学部管理栄養学科の4年生有志13人。東海農政局が6月「若い人に米粉に親しんでほしい」と依頼。学生らは卒業研究の合間を縫って試作を重ねた。
製粉・製めん技術の進歩で近年、うどんや中華めん、ショートパスタなど、さまざまなタイプの米粉めんが開発されている。今回は生めんを使用し、8種類を作った。
お好み焼きにヒントを得た「おこめんのやき」は、中華めん風の米粉めんをゆでてフライパンで焼き、いためた豚ばら肉とキャベツ、卵を上に載せて挟む。味付けはソースとマヨネーズ。焼くとパリッとする米粉めんの特徴を生かした。
米粉は小麦粉と違い、粘りのもととなるグルテンを含まない。揚げるとサクッとした食感が続く一方、伸びがなく切れやすい。学生らは、みじん切りにした米粉めんを衣に使ったチキンカツにも挑戦。今月3日に同大であった試食会では、冷めてもサクサクした食感に参加者らが驚いた。
牛乳に米粉を溶かして作るホワイトソースと、もっちりした米粉ショートパスタを使ったグラタン、冷やしてコシを出したサラダうどんも。米粉めんを提供した岐阜市の製めん会社「小林生麺(めん)」の小林俊夫社長(63)は「これまで思いつかなかった使い方があり、米粉めんの可能性が広がった」と喜んでいた。
「最初は、米粉めんがあることも知らなかった」という開発リーダーの伊野早織さん(22)は「腹持ちが良く、幅広い年代に好まれるはず。米粉めんは、今は通販などでしか買えないけど、食べる人が増え、近所で気軽に買えるようになれば」と話していた。
学生らは10月16、17日の大学祭で「おこめんのやき」を販売。12月には、大学近くの施設で、一般向けに米粉めん料理を教えるイベントも予定されている。
(2010年9月8日 中日新聞朝刊22面より)
国産米でつくった「米粉めん」を料理に活用してもらおうと、名古屋市の椙山女学園大の学生がレシピを開発した。食料自給率の向上に役立ち、小麦アレルギーの人も食べられる米粉めん。学生らは「まず存在を知ってほしい」と話している。(境田未緒)
レシピを考えたのは、同大生活科学部管理栄養学科の4年生有志13人。東海農政局が6月「若い人に米粉に親しんでほしい」と依頼。学生らは卒業研究の合間を縫って試作を重ねた。
製粉・製めん技術の進歩で近年、うどんや中華めん、ショートパスタなど、さまざまなタイプの米粉めんが開発されている。今回は生めんを使用し、8種類を作った。
お好み焼きにヒントを得た「おこめんのやき」は、中華めん風の米粉めんをゆでてフライパンで焼き、いためた豚ばら肉とキャベツ、卵を上に載せて挟む。味付けはソースとマヨネーズ。焼くとパリッとする米粉めんの特徴を生かした。
米粉は小麦粉と違い、粘りのもととなるグルテンを含まない。揚げるとサクッとした食感が続く一方、伸びがなく切れやすい。学生らは、みじん切りにした米粉めんを衣に使ったチキンカツにも挑戦。今月3日に同大であった試食会では、冷めてもサクサクした食感に参加者らが驚いた。
牛乳に米粉を溶かして作るホワイトソースと、もっちりした米粉ショートパスタを使ったグラタン、冷やしてコシを出したサラダうどんも。米粉めんを提供した岐阜市の製めん会社「小林生麺(めん)」の小林俊夫社長(63)は「これまで思いつかなかった使い方があり、米粉めんの可能性が広がった」と喜んでいた。
「最初は、米粉めんがあることも知らなかった」という開発リーダーの伊野早織さん(22)は「腹持ちが良く、幅広い年代に好まれるはず。米粉めんは、今は通販などでしか買えないけど、食べる人が増え、近所で気軽に買えるようになれば」と話していた。
学生らは10月16、17日の大学祭で「おこめんのやき」を販売。12月には、大学近くの施設で、一般向けに米粉めん料理を教えるイベントも予定されている。
(2010年9月8日 中日新聞朝刊22面より)