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中日新聞掲載の大学記事

2010.09.08

英会話講師の生活ウェブドラマに 映像作家と名外大生制作

■HPで公開予定 日本語字幕も検討

 愛知県内在住の外国人映像作家らと名古屋外国語大(同県日進市)の学生10人が協力し、国内ではまだ珍しいウェブドラマを制作している。作品は日本の英会話学校に勤める外国人講師の生活を描いた「English Teachers(イングリッシュ ティーチャーズ)」。同大構内を主舞台に8月下旬に撮影し、現在は編集中。早ければ今月中旬からホームページ上で無料公開される。

 監督は同県長久手町在住のアメリカ人映像作家で、同大非常勤講師のアンソニー・ギルモアさん(32)。ギルモアさんが7月、外国人制作者仲間ら4人と立ち上げた会社「ネームレスメディア&プロダクションズ」の自主制作ドラマだ。

 自身も英会話の講師だったギルモアさんが、「日本で英語を教える外国人は多いが、彼らにスポットを当てた作品は今までほとんどなかった。面白い作品になる」と考え、同大に協力を要請。大学側も学生の社会経験になると考え応じた。

 アメリカから日本にやってきた主人公トムが、慣れない生活にとまどいながら、つぶれそうな英会話学校の立て直しに奮闘するストーリー。主な役者は日本在住の米、英国人ら8人だ。1話5、6分で、全8話構成。英語で配信され、日本在住や日本に興味がある外国人が主な対象者だが、日本人視聴者向けに日本語字幕をつけることも検討している。

 学生はスタッフとして進行管理やカメラ、照明、音響、メーク、美術などの担当に分かれ、撮影を支えた。進行管理役の同大英米語学科3年、伊藤麻里子さん(21)は、「映画の仕事に興味があり参加した」と笑顔で語った。

 「ウェブドラマはアメリカで大人気。新しいメディアに挑戦したかった」とギルモアさん。「母国を離れて暮らす英語講師のリアルな思いが伝わるのでは」と話した。ドラマは同社専用ホームページ(http://englishteachersseries.com)で見ることができる。

(2010年9月8日 中日新聞夕刊14面より)
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