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学生活動 2023.12.15
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保育園の絵本70冊 丁寧に修理 名経営短大・名産大生 「たくさん読んで」
尾張旭市の名古屋経営短大と姉妹校の名古屋産業大の学生計約50人は8日、市内四つの保育園から寄せられた絵本を修理した。保育士などを目指す同短大子ども学科の授業の一環として初めて企画。将来、保育の現場で生かしてもらうことなどが目的だ。名産大の学生は、同大が持続可能な開発目標(SDGs)の達成に力を入れていることから有志らが参加した。
10月に市を通じて提供を呼びかけたところ、破れるなど傷みが激しい絵本や図鑑など70冊が集まった。この日は、普段から絵本などを修理している市立図書館職員が講師を務めた。
「セロハンテープは酸化し、茶色くなってしまう。なるべく避けるように」という指導を受け、学生たちは破れたページを丁寧にのりで貼り合わせた。「見返し」のページがなくなっている本は同じ色の紙を使って補修。汚れが目立つ表面はやすりをかけるなどした結果、見違えるようにきれいになった。
修理を終えた本は各保育園に返却する。子ども学科2年の山本永さん(19)は「劣化が激しい本は大変だった。子どもたちにたくさん読んでもらえたら」と期待。授業を担当した同短大の加藤多美講師(47)は「現場は忙しく、本の修繕まではなかなか手が回らない。地域貢献にもなった」と話していた。(加藤慎也)
(2023年12月15日 中日新聞朝刊なごや東版より)
10月に市を通じて提供を呼びかけたところ、破れるなど傷みが激しい絵本や図鑑など70冊が集まった。この日は、普段から絵本などを修理している市立図書館職員が講師を務めた。
「セロハンテープは酸化し、茶色くなってしまう。なるべく避けるように」という指導を受け、学生たちは破れたページを丁寧にのりで貼り合わせた。「見返し」のページがなくなっている本は同じ色の紙を使って補修。汚れが目立つ表面はやすりをかけるなどした結果、見違えるようにきれいになった。
修理を終えた本は各保育園に返却する。子ども学科2年の山本永さん(19)は「劣化が激しい本は大変だった。子どもたちにたくさん読んでもらえたら」と期待。授業を担当した同短大の加藤多美講師(47)は「現場は忙しく、本の修繕まではなかなか手が回らない。地域貢献にもなった」と話していた。(加藤慎也)
(2023年12月15日 中日新聞朝刊なごや東版より)