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学生活動  2023.12.16

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学生目線 尾張四観音巡ろう JR東海バス 来月からツアー

 JR東海バス(名古屋市)は愛知東邦大(同)の学生と共同で、「尾張四観音(しかんのん)」を巡る日帰りバスツアーを企画した。同社が大学生と考案したバスツアーを売り出すのは初めて。若者の視点を採り入れることで多様な企画展開につなげる狙いがある。(市川泰之)

■案内も担当 愛知東邦大生と共同企画

 愛知東邦大の学生が2023年1月、若者のアイデアを地域の旅行商品開発に生かす愛知県主催のコンテストで尾張四観音の企画を発表し、JR東海バス社員の目に留まったのがきっかけ。同社が商品開発を打診し、今年7月には、大学と産学連携協定を結んだ。

 尾張四観音は笠寺観音(名古屋市)・荒子観音(同)と竜泉寺観音(同)・甚目寺観音(あま市)。名古屋城から見て鬼門の方角に位置する四つの寺にまつられている。徳川家康が名古屋城築城の際、これらの寺を鎮護寺院と定めたとされている。

 設定されているのは笠寺観音と荒子観音を巡るツアーと、竜泉寺観音と甚目寺観音を訪れるツアーの2種類で、いずれも日帰り。学生は各寺院や商店街の関係者らと訪問の段取りやツアー客に提供する土産物の交渉などを担当し、円空仏の拝観や七宝焼の制作体験なども盛り込んだ。4年の矢島尚弥さん(23)は「四観音の歴史や地域の文化に関心を持ってほしい」と話す。

 四観音のツアーは24年1月27日~2月18日の土曜、日曜に催行(一部催行されない日あり)。参加費は昼食、土産物付きで7500円で、学生がバスに乗り込んで案内する。

 JR東海バスは「つばめツアー」の名称で毎月10本ほどのバスツアーを組んでいる。担当者は「学生の斬新な視点を採り入れていきたい」としており、来年度以降も愛知東邦大の学生とのバスツアーの企画を続けていくという。

(2023年12月16日 中日新聞朝刊11面より)

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