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学生活動  2025.08.22

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大森の未来 共に描こう 守山区の団体と金城学院大生 地域課題調べマルシェなど検討

まちづくり構想に取り組む加藤さん(右から2人目)、松本さん(中)ら=守山区大森3のマチコヤで

まちづくり構想に取り組む加藤さん(右から2人目)、松本さん(中)ら=守山区大森3のマチコヤで

 名鉄瀬戸線の大森・金城学院前駅構内にある地域住民の憩いの場「MACHIKOYA(マチコヤ)」を運営する団体が本年度、地元の金城学院大生とともに、地域の魅力や未来を考えるまちづくり構想を練っている。代表の加藤隆介さん(40)は「構想をつくることをきっかけに学生や幅広い世代の住民にとって大切と思える街になれば」と意気込む。(片岡典子)

 マチコヤは昨年11月に開業。同じ大森中学校区内に工場がある金属保護フィルム加工販売会社「城山」(名東区)と、地元有志でつくるまちづくり団体が運営する。下校後は地域の子どもたちが自由に過ごし、夜になると地域の大人たちが集まり語らう。

 加藤さんによると、校区では少子高齢化が進行。幅広い世代や地元の学生と一緒に地域の課題を調べ、将来の構想を考えることで、地域の内外にまちづくりの担い手をつくろうと考えた。名古屋都市センターの助成を受け、金城学院大生活マネジメント学科の学生約10人と一緒に街の調査や打ち合わせを進めている。

 7月には校区内を歩いて調査。大学があるエリアとは反対の駅南側を担当した2年松本伶さん(20)は「初めて行った地域だった。『買い物先がドラッグストアしかない』と話すおばあちゃんに会い、高齢者には不便かもしれないと思った」と振り返る。構想には、住民が立ち寄れるマルシェを開催することを盛り込もうと検討している。

 構想の完成は来年1月ごろ。地域の現状を踏まえ、将来あると望ましい場所やイベントをまとめる。加藤さんは「構想を示すことで、共感してくれる人を得て、少しでも実現につなげたい」と話す。

 24日にマチコヤで開く夏まつりで、参加する親子連れに街の魅力や普段の遊び場を尋ねる聞き取り調査を計画している。まつりの参加には、インターネットの申し込みフォームから予約が必要。

(2025年8月22日 中日新聞朝刊市民総合版より)
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