HOME > 中日新聞掲載の大学記事 > お知らせ
お知らせ 2018.09.15
この記事の関連大学
伝統野菜 栽培・普及へ先端技術 「尾上菜」を特産品に
長浜農業高校(長浜市)が14日、同市湖北町尾上地区で古くから栽培されている伝統野菜「尾上菜(おのえな)」の栽培を始めた。長浜バイオ大(同)が進める地域伝承野菜のブランド化に向けたプロジェクトの一環。最先端の技術を駆使し、尾上菜の特産品化を目指す。 (桑野隆)
尾上菜は、葉がギザギザとしたアブラナ科の緑色野菜。漬物や煮物などに利用され、血糖値を下げる効果があるといわれる。成長が早く、種まきから40日ほどで食用にできる。長浜バイオ大によると、栽培方法が確立していない上、形がふぞろいであることから一般販売はされていない。
昨年9月、尾上菜を地域振興の起爆剤にしようと、長浜バイオ大の蔡晃植(さいこうしょく)学長(58)=植物生理学=をリーダーとする研究プロジェクトチームが学内で試験栽培を始めた。
いくつもの遺伝子型がある中、今年6月に収穫した尾上菜の中から、原種に近い遺伝子型を持つ5系統の種子を確認。計120粒余りを、現場の栽培に精通する長浜農業高校で育ててもらうことにした。
この日、栽培を担当することになった同校農業科食農振興分野の2年生11人が、系統が分かるようにプランターに種子をまいた。朝夕2回の水やりを欠かさず、成長日誌もつけて栽培に励む。10月末ごろには収穫。蔡学長らが最先端のバイオ技術を使って、優良な種子を選ぶ。
栽培に参加した青木南彩希(みさき)さん(16)は「市内各地で栽培してもらえるようになればうれしい。尾上菜がもっと広まってほしい」と期待を込めた。高校生らの指導に当たった長浜バイオ大バイオサイエンス学部4年、中島遼太さん(22)も「品質の良い尾上菜を作りたい」と意気込んでいた。
(2018年9月15日 中日新聞朝刊びわこ版より)
尾上菜は、葉がギザギザとしたアブラナ科の緑色野菜。漬物や煮物などに利用され、血糖値を下げる効果があるといわれる。成長が早く、種まきから40日ほどで食用にできる。長浜バイオ大によると、栽培方法が確立していない上、形がふぞろいであることから一般販売はされていない。
昨年9月、尾上菜を地域振興の起爆剤にしようと、長浜バイオ大の蔡晃植(さいこうしょく)学長(58)=植物生理学=をリーダーとする研究プロジェクトチームが学内で試験栽培を始めた。
いくつもの遺伝子型がある中、今年6月に収穫した尾上菜の中から、原種に近い遺伝子型を持つ5系統の種子を確認。計120粒余りを、現場の栽培に精通する長浜農業高校で育ててもらうことにした。
この日、栽培を担当することになった同校農業科食農振興分野の2年生11人が、系統が分かるようにプランターに種子をまいた。朝夕2回の水やりを欠かさず、成長日誌もつけて栽培に励む。10月末ごろには収穫。蔡学長らが最先端のバイオ技術を使って、優良な種子を選ぶ。
栽培に参加した青木南彩希(みさき)さん(16)は「市内各地で栽培してもらえるようになればうれしい。尾上菜がもっと広まってほしい」と期待を込めた。高校生らの指導に当たった長浜バイオ大バイオサイエンス学部4年、中島遼太さん(22)も「品質の良い尾上菜を作りたい」と意気込んでいた。
(2018年9月15日 中日新聞朝刊びわこ版より)