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学生活動  2025.08.06

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目で端末操作 ボッチャ実況 椙山女学園大 障害者アプリ開発 体験会

視線入力で動物のクイズアプリを楽しむ女児=千種区の椙山女学園大で

視線入力で動物のクイズアプリを楽しむ女児=千種区の椙山女学園大で

 椙山女学園大(千種区)で、障害者がクイズを楽しんだり、パラスポーツの補助に役立てたりする学生発のアプリの体験会があった。障害児を含む9人が参加し、視線の動きで端末を操作する視線入力機能や、ボッチャの試合を実況する人工知能(AI)の使い勝手を試した。

 大学公認の障害者支援サークル「YELLTECH」などが主催。サークルの会員10人は、市内の障害者らを手助けすべく、情報通信技術(ICT)を学びながらアプリを開発している。体験会は制作中のアプリを改良するために、新型コロナウイルス禍以降初めて開いた。

 ボッチャはジャックボール(目標球)に向けてボールを投げたり蹴ったりして、どれだけ近づけるかを競う。アプリはカメラでボールの位置を読み込み「青チームが2点を獲得」などと音声で実況。文章でもスクリーンに表示され、試合展開が分かりやすくなっていた。

 東山動植物園の協力を得た動物のクイズアプリもあり、脊髄性筋萎縮症で全身を動かしにくい双子の姉妹(10)が視線入力で回答を選んだ。

 サークル代表の文化情報学部4年松岡紗良さん(21)は「クイズアプリには音声読み上げがあった方がいいと分かった。今後、改善していきたい」と話した。(日暮大輔)

(2025年8月6日 中日新聞朝刊市民総合版より)
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