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お知らせ 2018.06.26
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ビワマス安定養殖へ試験 長浜バイオ大 餌にブラックバスのミンチ
「琵琶湖の宝石」とも呼ばれる高級魚「ビワマス」の養殖の安定化に向け、長浜バイオ大食品分子機能学研究室(長浜市)は25日、新たに開発した餌で育てたビワマスの食味試験を同大で開いた。
研究室は2011年ごろから高品質・低コストの餌の研究に着手。これまでに魚の廃棄部位やビールかすをベースに4種類の餌を開発し、昨夏からは、共同研究者の養殖業者「びわ鮎センター」(同市南浜町)がこの餌で育てたビワマスを試験出荷している。
新たな餌はブラックバスのミンチ。ビワマスの脂肪を増やす成分が含まれ、活用すれば外来魚の駆除にもなるため着目した。3月から養殖を始めたところ、他の餌で育てたビワマスよりも平均100〜200グラム大きく育ち、コストも市販の3分の1に収まりそうだという。
試験では、ブラックバスを含む4種類の餌で育てたビワマスを用意。餌の種類を伏せた状態で学生ら200人が味見し、食感や脂の乗りを確かめた。近く取りまとめる結果を餌の改良につなげ、来夏にも「ビワトロマス」のブランド名で本格出荷したい考えだ。
研究室の河内浩行准教授は「ビワマスの養殖は、既存の餌の高騰で養殖業者が撤退している。新たな餌の開発で、もっと普及させたい」と話している。(渡辺大地)
(2018年6月26日 中日新聞朝刊びわこ版より)
研究室は2011年ごろから高品質・低コストの餌の研究に着手。これまでに魚の廃棄部位やビールかすをベースに4種類の餌を開発し、昨夏からは、共同研究者の養殖業者「びわ鮎センター」(同市南浜町)がこの餌で育てたビワマスを試験出荷している。
新たな餌はブラックバスのミンチ。ビワマスの脂肪を増やす成分が含まれ、活用すれば外来魚の駆除にもなるため着目した。3月から養殖を始めたところ、他の餌で育てたビワマスよりも平均100〜200グラム大きく育ち、コストも市販の3分の1に収まりそうだという。
試験では、ブラックバスを含む4種類の餌で育てたビワマスを用意。餌の種類を伏せた状態で学生ら200人が味見し、食感や脂の乗りを確かめた。近く取りまとめる結果を餌の改良につなげ、来夏にも「ビワトロマス」のブランド名で本格出荷したい考えだ。
研究室の河内浩行准教授は「ビワマスの養殖は、既存の餌の高騰で養殖業者が撤退している。新たな餌の開発で、もっと普及させたい」と話している。(渡辺大地)
(2018年6月26日 中日新聞朝刊びわこ版より)