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中日新聞掲載の大学記事

2017.02.24

熱田を手羽先“聖地”に 名学院大生と金山商店街 「読本」で魅力PR

 名古屋名物の手羽先の元祖とされる飲食チェーン「風来坊」の1号店があり、発祥地とされる熱田区を手羽先の“聖地”にしたいと、同区の名古屋学院大と金山商店街振興組合が、歴史や魅力、お薦めの食べ方などをまとめた「手羽先読本」を作った。25、26の両日には完成記念として、本にも登場する金山の飲食店6店で手羽先のサービスなどをしてPRする。(安藤孝憲)

 取り組んだのは名古屋学院大現代社会学部の井沢知旦教授とゼミの3年生15人。学生ならではの視点で地域貢献しようと、昨年4月に動きだした。地元飲食店や、「なごやめし」に関する著書で知られるライターの大竹敏之さんなどへの取材を重ね、A5判34ページと充実した内容だ。

 飲食店への取材を担当した傍嶋勇乃介さん(21)は「みそやポン酢を味付けに使う店もあり、特色がある。手羽先は広がりと可能性に満ちた料理」と話す。

 若い世代から「食べ方が分からない」との声もよく聞くことから、骨の抜き方をイラスト付きで説明。学内の留学生に聞いた日本の手羽先の感想や、母国の手羽先料理の紹介も盛り込んだ。飲食店でアルバイトしている石川昂彦さん(21)は「手羽先は外国人にも人気のメニュー。発祥地の熱田区も世界に発信できれば」と期待する。

 市が2016年度に始めた「商店街にぎわい創出支援事業」の助成金を活用し、3000部を印刷。金山の飲食店や、大学に隣接する名古屋国際会議場で配布している。

 25、26日は金山駅南口の居酒屋や中華料理店など6店で、手羽先のプレゼントやビール半額などのサービスを実施。商店街ではこれまでも手羽先を生かした街おこしを続けており、6月には14年に始めた「手羽先サミット」の第4回大会を栄の久屋大通公園で開く。

 金山商店街振興組合の田辺雅彦理事は「読本を手に、手羽先の味巡りをしてもらえたら。にぎわいのきっかけにしたい」と話した。

(2017年2月24日 中日新聞朝刊市民版より)

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