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中日新聞掲載の大学記事

2016.11.01

愛知大学野球 名城大 22年ぶり神宮大会

■3連盟王座決定戦

 明治神宮大会の出場権を懸けた第12回東海・愛知・北陸3連盟王座決定戦(中日新聞社後援)最終日は31日、石川県小松市の弁慶スタジアムで決勝を行い、名城大(愛知2位)が3−2で中京大(同1位)を下し、初優勝を飾った。名城大が明治神宮大会に出場するのは愛知の単独枠だった1994年以来、22年ぶりとなる。

 最優秀選手賞は2試合で5打点の高木祥宏外野手(名城大)、敢闘賞は準決勝で7回無失点の真田直輝投手(中京大)が選出された。

 名城大は1点を追う8回に高木の犠飛で追いつくと、9回2死二、三塁から吉浦が右中間へサヨナラ打を放った。

 明治神宮大会は11日に開幕。名城大は第3日に関東5連盟第2代表−富士大(東北3連盟代表)の勝者と対戦する。

■吉浦集中し サヨナラ打

 普段は感情を表に出さないが男泣きした。9回2死二、三塁。名城大の吉浦の打球が右中間で弾んだ。打った瞬間、勝利を確信すると自然に涙が出ていた。ことしは春も秋もリーグ戦は2位。勝ち点が取れなかった中京大に勝てた。「3度目の正直がチームの合言葉だったから本当にうれしい」。2試合続けてサヨナラ勝ちし、チームメートの手荒い祝福が心地よかった。

 前の打席までスライダーに全くタイミングが合わず、ボール球を振らされていた。3打数無安打2三振。「9回も打てる気がしなかった」がバットを指2本分、短く持って対応。「来た球を素直に打ち返す」の1点に意識を集中した。2ストライクと簡単に追い込まれたが3球目はこの日、一番甘いスライダー。バットがスムーズに出ていた。

 今春は首位打者、秋も打率2位と愛知リーグ屈指の好打者。念願の全国の舞台に「レベルが高い投手と対戦するのは楽しみ」と思いをはせていた。 (東郷賢一)

 ▽決勝
中京大(愛知1位) 000200000―2
名城大(愛知2位) 100000011―3

(2016年11月1日 中日新聞朝刊27面より)
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