記者会見で新学部について説明する河田学長＝岐阜市東鶉の岐阜保健大で

　学校法人豊田学園が運営する岐阜保健大（岐阜市東鶉）は４日、名古屋市港区に新学部「名古屋看護学部（仮称）」を開設することを明らかにした。２０２７年４月の開設を目指しており、合わせて大学名も「日本保健大」に改称する。

　新学部を設けるのは、２３年に閉校した名古屋市医師会看護専門学校跡地。既存の岐阜の看護学部とは異なる学部として運営し定員は８０人。新学部は専門学校の理念を継承し、市医師会から講師を招くなど連携をする。同大が力を入れているシミュレーターを使った実戦的教育などを生かして質の高い人材育成を目指す。

　同大は１９年、短期大の看護学科を発展させて開学。現在は看護学部とリハビリテーション学部がある。名古屋看護学部の新設にあわせて、岐阜の看護学部は定員を８０人から６０人に減らす。４日の記者会見で同大の河田美紀学長は「それぞれの地域での医療人輩出を目指していきたい」と話した。（菅谷仁志）

（2025年8月5日　中日新聞朝刊県内版より）