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中日新聞掲載の大学記事

2015.02.21

税で苦しむ人助けたい

 2014年度の税理士試験に全国最年少で合格した岐阜県各務原市那加柄山町、中部学院大経営学部2年山本斗美(ますみ)さん(20)。「1日でも早く税理士として人の役に立ちたい」と実務経験を積むため、大学に通いながら1月から岐阜市内の会計事務所で働き始めた。

 幼いころから小遣い帳をつけるのが好きだった。高校で簿記を教える父親の勧めで、中学時代から会計学の市民講座に通った。多い日では1日10時間も専門用語や数字の羅列とにらめっこ。楽しんでやっていたとはいえ「おしゃれをして友達と遊びに行けないのはつらかった」と振り返る。

 合格発表の日。ネット上で自分の名前を見つけ、泣き崩れた。「この日のために努力して良かったと心から思った」。14年の試験に現役の大学生で合格したのは、全国でも3人だけ。「名誉に恥じない働きをする」と気を引き締めつつ、「税で困っている人を助けたい」と意気込む。

(2015年2月21日 中日新聞夕刊3面より)
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