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中日新聞掲載の大学記事

2015.02.21

若者視点で誘客しタイ 名古屋学院大生 「自撮り」旅行企画

 中部国際空港(愛知県常滑市)との直行便が復活したタイから旅行客を呼び込もうと、日本航空とエイチ・アイ・エス(HIS)が名古屋学院大(名古屋市)と共同で、若者向けツアーを企画した。タイではインターネット交流サイト(SNS)が流行しており、SNSに載せたくなるような写真が撮れるスポットを選んだ。25日から首都バンコクで開かれる旅行フェアで、学生たちが自ら売り込む。(太田鉄弥)

 HISによると、学生が訪日旅行を企画するのは初の試み。タイの大学と留学生の交換を続けている名古屋学院大に依頼し、牧田莉奈さん(21)や鄭一嶺(ていかずみね)さん(22)ら学生有志7人がアイデアを練った。

 旅のテーマは、スマートフォンで自分を写す「自撮り」。牧田さんは、タイの留学生と帰国後もSNSで交流しており、写真の掲載が日本の友人よりも頻繁なことに気付き「特別な写真を撮れる旅を」と考えた。

 ツアーは4月中旬の4泊5日で、お姫さまのようなドレスを着られる「お菓子の城」(愛知県犬山市)や忍者気分を楽しめる伊賀流忍者博物館(三重県伊賀市)を訪問。食べ歩きや買い物を楽しんでもらおうと大須商店街(名古屋市中区)も加えた。愛知県豊田市のトヨタ自動車の工場や、ラグーナテンボス(同県蒲郡市)も回る。

 ツアーのPRビデオも学生手づくりで、近藤圭晃(きよあき)さん(22)が音楽を付け、美濃明紀さん(20)が映像を編集した。旅行フェアは3月1日までで、観光情報を求める大勢の人が訪れる。牧田さんたちはHISのブースでビデオを流し「友だちから大きな反響がある写真が撮れる」と魅力を訴える。

 HIS中部営業本部は「型にはまらない旅行ができた」とし、今後もツアーを販売する。価格は日本円で23万円ほどという。

(2015年2月21日 中日新聞朝刊11面より)
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