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中日新聞掲載の大学記事

2014.03.02

金沢工大15プロジェクト 1年の成果を披露

 金沢工業大(野々市市扇が丘)で1日、学生たちが課外活動で運営する工房「夢考房」の発表会があった。学生たちは、救助ロボットや福祉機器の開発など15のプロジェクトの1年間の成果を口頭や展示で披露。協力企業の担当者や保護者、卒業生ら300人が訪れた。

 メカニカルサポートプロジェクトの学生たちは、東日本大震災で被災した原子力発電所内をロボットが調査した際、ドアを開けられなかった事例に着目し、ロボットアームの開発に取り組んだ。

 メンバーのうちいずれも3年の長谷川貴大さんと前田拓弥さん、2年の高橋金さんが口頭発表に臨み、ミニサイズの機器を製作して構造や制御能力を確かめたことや、新年度に実際の機器で実験することを説明した。

 自分の意思で操作できる筋電義手の開発を2005年度から手掛ける福祉機器開発プロジェクトの学生たちは、小型軽量化の経過を「部品の素材や基板の配置を見直した」「防水防じんが課題」などと報告した。

 夢考房は本年度、ロボットプロジェクトのロボコン世界大会初優勝をはじめ、国内外を舞台に多くの成果を挙げた。(谷知佳)

(2014年3月2日 北陸中日新聞朝刊20面より)
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