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中日新聞掲載の大学記事

2014.02.12

食と健康 関係を説く 名文理大で研究者講演

 名古屋文理大(稲沢市)が学内に設けた「食と栄養研究所」の設立を記念する講演会が10日、同大であった。研究者が食べ物と健康の関係や、高齢者の効果的な支援の在り方を説明した。

 市内の食生活改善推進員ら85人が参加。名古屋文理大短大食物栄養学科教授の加藤恵子さんが、名古屋市西区に住む65歳以上の高齢者29人の健康測定データを基に、運動や食、健康状態の相関関係を紹介。「幼児期から老年期まで年齢に合わせた食育が重要だ」と述べた。

 稲沢市民病院の糖尿病専門医、野村由夫さんは栄養の不足や過剰が原因の疾患、武庫川女子大栄養科学研究所長の福尾恵介さんは一人暮らしの高齢者の栄養支援をテーマに話した。

 研究所は食と栄養、健康の研究を進める同大の新しい構想に基づいて昨年4月に開設。尾張西部を中心とした地域社会での高齢者の食や健康の課題などを探り、食品の開発にも取り組む。さらに高度な技術を持つ管理栄養士ら専門職を養成し、地域の健康づくりに役立てるため、公開講座で研究成果を紹介する活動も行う。(福本英司)

(2014年2月12日 中日新聞朝刊尾近知総合版より)
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