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中日新聞掲載の大学記事

2013.09.21

名城大3学部 ドーム隣に 16年度から順次新設、移転 正式発表

 名城大(本部・名古屋市天白区)は20日、「ナゴヤドーム前キャンパス(略称・ドームキャンパス)」計画を正式発表した。同市東区矢田南のナゴヤドーム近くに取得した1万8000平方メートルのキャンパスに、2016年4月に外国語学部を新設するほか、17年4月には人間学部(天白区)と都市情報学部(岐阜県可児市)が移転する。名城大の学生1万6000人のうち、3000人が通学する都市型キャンパスが誕生する。(相坂穣)

 「都心の交通の要所で3学部が連携しながら、グローバル化、地域との密接な関係づくりに取り組む」。会見した中根敏晴学長らが意気込んだ。

 少子化で大学生世代の人口が減少する中、1970年代以降に郊外に移っていた大学が、近年は学生が通いやすい都心部に回帰する傾向が全国的にあり、今回の計画もそうした動きの1つだ。

 ドームキャンパスに順次設ける3つの学部について、中根学長は「外国語学部は単に英語を話すだけでなく真のグローバル人材を育てたい。人間学部は心理、社会学分野、都市情報学部は防災・減災研究を強化し、地域社会に貢献したい」と語った。

 利便性の良さを生かし、市民公開講座など生涯学習拠点の役割も持たせるという。

 都市情報学部の可児市からの移転をめぐっては、可児市側から用地の無償譲渡など手厚い支援を受けてきた経緯がある。

 同学部の撤退で学生約900人がいなくなり、跡地利用も決まっていないなど地元への影響も懸念されるが、中根学長は「学生確保が難しくなる中、移転は苦渋の選択。可児市や市民の温かい支援を大切にして、今後も良好な関係を築いていく」と話している。

 名城大は今年3月、ナゴヤドーム近くの日本たばこ産業(JT)の所有地を新キャンパス用地として取得。ドームキャンパスを新設する16年は、前身の名古屋高等理工科講習所の創立から90周年にも当たっている。

(2013年9月21日 中日新聞朝刊21面より)
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