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中日新聞掲載の大学記事

2013.08.11

世界陸上開幕

 【モスクワ=小杉敏之】陸上の世界選手権は10日、当地で開幕し、女子マラソンは福士加代子(ワコール)が2時間27分45秒で銅メダルを獲得した。日本勢のメダルは、2009年ベルリン大会銀メダルの尾崎好美(第一生命)以来2大会ぶり。ロンドン五輪代表の木崎良子(ダイハツ)は2時間31分28秒で4位に入賞した。04年アテネ五輪金メダルの野口みずき(シスメックス)は33キロ付近で途中棄権した。野口の途中棄権は出場9レース目で初めて。エドナ・キプラガト(ケニア)が2時間25分44秒で制し、大会2連覇を果たした。

 男子100メートルの桐生祥秀(京都・洛南高)は10秒31で予選2組4位となり、敗退した。同ハンマー投げは、前回覇者の室伏広治(ミズノ)が76メートル27を投げ、全体の8位の記録で決勝に進んだ。同棒高跳びは、ロンドン五輪代表の山本聖途(せいと、中京大)が5メートル55で決勝進出。沢野大地(富士通)、荻田大樹(ミズノ)は5メートル40で予選落ちした。同1万メートルは、宇賀地強(コニカミノルタ)が27分50秒79の15位、大迫傑(すぐる、早大)は28分19秒50で21位。佐藤悠基(日清食品グループ)は途中棄権した。

■山本決勝へ 棒高跳び

 2回目の試技で5メートル55をクリアすると、両拳でガッツポーズ。男子棒高跳びで日本勢唯一の決勝進出を果たした山本は「世界のファイナリストになれてうれしい」と笑みを浮かべた。

 昨夏のロンドン五輪で「記録なし」に終わった悔しさを糧に、急成長を続ける。今年に入り、日本歴代2位の5メートル75を記録した21歳は「自信がついたのが大きい」と話す。ポールに対して力をロスなく伝える踏み切りの技術は、世界トップクラスにもひけをとらない。

 12日の決勝を見据え、「落ち着いて跳べば、8位入賞は確実に見えてくる」と意欲を口にした。

(2013年8月11日 中日新聞朝刊28面より)
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