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2012.10.15
愛知大学野球 愛院大6季連続45度目優勝
第7週第2日(14日・瑞穂)
優勝の可能性のあった愛大が愛産大に3−5で負け、愛院大の6季連続45度目の優勝が決まった。愛院大は名城大に2−0で勝ち、勝ち点を4に伸ばした。愛大が負けた結果、名商大の2位が確定。愛院大と名商大は明治神宮大会(11月10日から5日間・神宮)の中部地区代表権が懸かる「愛知・東海・北陸三連盟王座決定戦」(26日から3日間・瑞穂)に出場する。1勝1敗のタイとなった愛大と愛産大の3回戦は15日に春日井球場で行われる。
■開幕連敗後上昇8連勝
愛大が敗れ、すでに優勝は決まっていたが、何としても勝って締めくくりたかった。愛院大先発の左腕・波多野が最後の打者を打ち取ると、ベンチから選手が駆け寄ってうれしさをかみしめ合った。「開幕戦を連敗スタートした中で優勝できたのがうれしい。勝って終われてよかった」と、伊藤孝真総監督(53)は肩の荷が下りたような表情を見せた。
最後までもつれた優勝争い。そんな混戦を演出したのが、大本命・愛院大の開幕カード、愛産大戦での連敗だった。「ショックでした。1週間ぐらい精神的に立ち直れなかった」。主将・田中はやけ酒を口にして気を紛らわせた。波多野も遊びに出かけて「頭を一度リセットしました」と振り返る。
田中は昨年まで在籍したOBの浦野(セガサミー)にも電話で相談。「全部勝てるわけがない」と励まされた。選手たちは気持ちを切り替え、愛産大を除く4校に8連勝した上での優勝を掲げた。早朝練習や自主練習を増やして自信をつけた結果、目標どおりの8勝2敗で6季連続の頂点をつかんだ。
26日からは、神宮大会の中部地区代表権を懸けた決定戦が控える。「愛産大戦の2連敗を決定戦で生かして、神宮で結果を出したい」と田中。優勝した常勝軍団が見据えるのは神宮の舞台での活躍だ。(永井響太)
■伊佐地5失点・・・ 神宮出場消えた 愛大
優勝の可能性もあった愛大だが、この日の敗戦で2位もなくなり、明治神宮大会出場の夢はついえた。初回に1点先制したが、先発・伊佐地が2回に愛産大打線につかまり3失点。その後もコントロールを修正できず、4イニング2/3を5失点で降板した。八田監督は「伊佐地がリズムに乗れなかった」と目を赤らめた。9月30日の名商大戦で右脇腹を痛め、1週間投げられなかった伊佐地は「ぶっつけ本番のような感じ。気持ちが空回りした」と反省しきりだった。
▽2回戦(1勝1敗)
愛大 100020000―3
愛産大 03011000x―5
(愛)伊佐地、水越−松本道
(産)湧川−岸端
▽2回戦(愛院大2勝)
愛院大 001000100―2
名城大 000000000―0
(院)波多野−古川
(城)下平、角屋−長谷川裕、小塚
(2012年10月15日 中日スポーツ8面より)
優勝の可能性のあった愛大が愛産大に3−5で負け、愛院大の6季連続45度目の優勝が決まった。愛院大は名城大に2−0で勝ち、勝ち点を4に伸ばした。愛大が負けた結果、名商大の2位が確定。愛院大と名商大は明治神宮大会(11月10日から5日間・神宮)の中部地区代表権が懸かる「愛知・東海・北陸三連盟王座決定戦」(26日から3日間・瑞穂)に出場する。1勝1敗のタイとなった愛大と愛産大の3回戦は15日に春日井球場で行われる。
■開幕連敗後上昇8連勝
愛大が敗れ、すでに優勝は決まっていたが、何としても勝って締めくくりたかった。愛院大先発の左腕・波多野が最後の打者を打ち取ると、ベンチから選手が駆け寄ってうれしさをかみしめ合った。「開幕戦を連敗スタートした中で優勝できたのがうれしい。勝って終われてよかった」と、伊藤孝真総監督(53)は肩の荷が下りたような表情を見せた。
最後までもつれた優勝争い。そんな混戦を演出したのが、大本命・愛院大の開幕カード、愛産大戦での連敗だった。「ショックでした。1週間ぐらい精神的に立ち直れなかった」。主将・田中はやけ酒を口にして気を紛らわせた。波多野も遊びに出かけて「頭を一度リセットしました」と振り返る。
田中は昨年まで在籍したOBの浦野(セガサミー)にも電話で相談。「全部勝てるわけがない」と励まされた。選手たちは気持ちを切り替え、愛産大を除く4校に8連勝した上での優勝を掲げた。早朝練習や自主練習を増やして自信をつけた結果、目標どおりの8勝2敗で6季連続の頂点をつかんだ。
26日からは、神宮大会の中部地区代表権を懸けた決定戦が控える。「愛産大戦の2連敗を決定戦で生かして、神宮で結果を出したい」と田中。優勝した常勝軍団が見据えるのは神宮の舞台での活躍だ。(永井響太)
■伊佐地5失点・・・ 神宮出場消えた 愛大
優勝の可能性もあった愛大だが、この日の敗戦で2位もなくなり、明治神宮大会出場の夢はついえた。初回に1点先制したが、先発・伊佐地が2回に愛産大打線につかまり3失点。その後もコントロールを修正できず、4イニング2/3を5失点で降板した。八田監督は「伊佐地がリズムに乗れなかった」と目を赤らめた。9月30日の名商大戦で右脇腹を痛め、1週間投げられなかった伊佐地は「ぶっつけ本番のような感じ。気持ちが空回りした」と反省しきりだった。
▽2回戦(1勝1敗)
愛大 100020000―3
愛産大 03011000x―5
(愛)伊佐地、水越−松本道
(産)湧川−岸端
▽2回戦(愛院大2勝)
愛院大 001000100―2
名城大 000000000―0
(院)波多野−古川
(城)下平、角屋−長谷川裕、小塚
(2012年10月15日 中日スポーツ8面より)