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中日新聞掲載の大学記事

2012.09.03

愛知大学野球 愛産大が勝ち点 愛院大に連勝

 愛知大学野球秋季リーグ(中日新聞社後援)第1週第2日は2日、名古屋市の瑞穂球場で1部の2回戦3試合があり、8季ぶりに1部に復帰した愛産大が2−1で愛院大を破り連勝。名商大も5−3で中部大に勝ち、勝ち点1を挙げた。愛大は名城大を3−2で破り、対戦成績を1勝1敗とした。

 愛産大は1回、青木の犠飛で先制。2回にも西村の犠飛で加点した。愛院大は9回に1点を返すにとどまった。

 名商大は3回、松ノ木、吉田、赤松の3連続長打で3点を挙げ、4、5回にも追加点を奪った。中部大は9回、清水の2点本塁打などで追い上げたが、及ばなかった。

 愛大は2−2の8回、敵失などで1死2塁とし、太田が決勝の右前適時打を放った。

■エース湧川 好リリーフ

 最後は絶対的エースが踏ん張った。愛産大の2点リードで迎えた9回。リーグ5連覇中の愛院大からの勝ち点1を目前に守備が乱れた。

 2つの失策が絡んで1点を返され、なおも1死満塁のピンチ。中堅手の西村主将が「怖かった」と振り返った場面で、マウンド上の湧川は動じなかった。

 「みんなを信頼していたし、自分の投球さえすれば大丈夫」。気迫のこもった投球で遊ゴロ併殺打に仕留めて試合終了。青山監督が「選手にとって大きな自信になる」という1勝を引き寄せた。

 前日は129球の完投で、リーグ8季ぶり勝利の立役者に。この日も8回からリリーフした大黒柱は「このまま勢いに乗って優勝したい」ときっぱり。対王者2連戦で示したように、果敢な姿勢で相手に立ち向かっていく限り、愛産大が今季の台風の目になることは間違いない。(杉山直之)

■愛院大4季ぶり勝ち点を落とす

 6連覇を狙う愛院大は4季ぶりに勝ち点を落とした。田中主将は「自分の失策から失点し、責任を感じている」とうなだれた。

 0−1の2回1死で遊ゴロを1塁へ悪送球。さらに死球と単打で満塁とされ、犠飛で追加点を奪われた。「自分たちのやりたいことを相手にやられた」。この2連戦はミスに乗じ得点を奪う「愛院大らしさ」が鳴りを潜めた。

 開幕週で早くも目標だった完全優勝が消滅。「11月の明治神宮大会に絶対行きたいから、8連勝するしかない」。言い聞かせるように力を込めた。

▽瑞穂(1勝1敗)
名城大 100100000―2
愛大 10000011x―3
本塁打 大島(愛)

▽同(愛産大2勝)
愛院大 000000001―1
愛産大 11000000x―2

▽同(名商大2勝)
中部大 000000102―3
名商大 00311000x―5
本塁打 清水(部)

(2012年9月3日 中日新聞朝刊18面より)
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