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中日新聞掲載の大学記事

2012.08.10

リサイクル陶磁器作ろう 瀬戸の南山大生ら自腹で商品案検討

 学生の視点で環境に配慮した陶磁器商品を作ろうと、南山大総合政策学部(瀬戸市)の有志20人が、地元陶芸家と商品案を練っている。助成金以外に学生もそれぞれ2万円ずつを負担。商品が売れるかは未知数だが、学生の主体的な取り組みとして期待される。

 廃棄された陶磁器を原料として再利用する「Re瀬ッ戸」を商品化する。売れれば環境と経済の両面で効果が期待できる。

 これまでに窯業関係者から情報を集め、50案ほどを考え、これらを基に、陶芸家の加藤裕重さん(53)=同市赤津町=と打ち合わせを重ねている。技術を生かす商品は加藤さんが、独創性を生かす商品は学生が作る。

 販売するターゲットは、30歳前後の女性という。代表の3年増田綾香さん(21)は「食器よりかは、アクセサリーやアロマポットの制作を考えている。Re瀬ッ戸の、売れる商品を作り、環境に配慮した地場産業を提案したい」と話す。

 今後も実現性やコストの検討を続け、10月までに完成させ大学祭「聖南祭」などで販売する。(水越直哉)

(2012年8月10日 中日新聞朝刊近郊総合版より)

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