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2012.01.18
「ごん」と共生する半島に 権現山(阿久比)のキツネ写真紹介
■生態系ネット 半田でフォーラム
さまざまな生物が生息できる知多半島の環境づくりを考えるフォーラム「ごんぎつねを誘(いざな)う企業緑地」が17日、半田市東生見町の日本福祉大半田キャンパスであった。童話「ごん狐(ぎつね)」の舞台とされる阿久比町の権現山で、同大の福田秀志教授(43)の研究室が2011年秋にキツネの撮影に成功した話題が新年を飾ったばかり。この日も、ごん狐がすめるような環境保全へ論議が交わされた。(山本真士)
福田教授は半島各地の緑地で撮影したキツネの写真を紹介。南知多町では子ギツネが写ったため「繁殖している可能性が高い」と述べた。1960年代に目撃が途絶えた権現山で撮影した写真もあらためて会場で発表した。
福田研究室の学生は、生息数が多い半島北部から権現山周辺へキツネを誘導する手法を提案。地形や交通量の調査に基づき、知多半島道路や西知多産業道路が通る地域は、生き物が道路をまたぐ橋の設置が望ましいとの意見を述べた。
日本生態系協会研究第一部長の岩木晃三さん(53)は半島の潜在的な生物の生息環境を、出光興産愛知製油所(知多市)総務課の橋本良樹さん(58)は所内の緑地の整備状況を報告。発表者らによるパネル討論もあった。
フォーラムは、日本福祉大知多半島総合研究所と知多半島生態系ネットワーク協議会の共催で3回目。協議会員や自然愛好家ら125人が来場した。
(2012年1月18日 中日新聞朝刊知多版より)
さまざまな生物が生息できる知多半島の環境づくりを考えるフォーラム「ごんぎつねを誘(いざな)う企業緑地」が17日、半田市東生見町の日本福祉大半田キャンパスであった。童話「ごん狐(ぎつね)」の舞台とされる阿久比町の権現山で、同大の福田秀志教授(43)の研究室が2011年秋にキツネの撮影に成功した話題が新年を飾ったばかり。この日も、ごん狐がすめるような環境保全へ論議が交わされた。(山本真士)
福田教授は半島各地の緑地で撮影したキツネの写真を紹介。南知多町では子ギツネが写ったため「繁殖している可能性が高い」と述べた。1960年代に目撃が途絶えた権現山で撮影した写真もあらためて会場で発表した。
福田研究室の学生は、生息数が多い半島北部から権現山周辺へキツネを誘導する手法を提案。地形や交通量の調査に基づき、知多半島道路や西知多産業道路が通る地域は、生き物が道路をまたぐ橋の設置が望ましいとの意見を述べた。
日本生態系協会研究第一部長の岩木晃三さん(53)は半島の潜在的な生物の生息環境を、出光興産愛知製油所(知多市)総務課の橋本良樹さん(58)は所内の緑地の整備状況を報告。発表者らによるパネル討論もあった。
フォーラムは、日本福祉大知多半島総合研究所と知多半島生態系ネットワーク協議会の共催で3回目。協議会員や自然愛好家ら125人が来場した。
(2012年1月18日 中日新聞朝刊知多版より)