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学生活動  2025.08.22

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湿原の厄介者ヨシ 活用策は 飛騨 中京大生が市内見学し提案

ヨシを使った商品を見てアイデアを考える学生たち=飛騨市役所で

ヨシを使った商品を見てアイデアを考える学生たち=飛騨市役所で

 飛騨市宮川町の池ケ原湿原で「厄介者」とされるヨシを活用するプロジェクトに、大学生のアイデアを取り入れる。中京大経営学部(名古屋市)の濱田知美准教授のゼミに所属する2、3年生22人が21日、市役所で、刈り取ったヨシの商品化に向けた具体策を考えて提案した。

 湿原では数十年前からヨシが繁茂し、自然環境や生態系に悪影響を与えていた。15年前からボランティアらが刈り取り作業を続けており、市は本年度、池ケ原湿原自然保護センター、日本新聞インキ(川崎市)とともに、繊維化したヨシを活用して商品をつくるプロジェクトを進めている。

 中京大の学生は市内を見学した後、4グループに分かれてアイデアを考えた。ヨシの繊維で作った和紙を扇子にして絵付け体験をする案のほか、せっけんやコースター、靴下といった製品にする案などが出た。和紙をランタンにして町を彩るイベントの開催といったアイデアもあった。

 学生は22日、湿原でヨシの刈り取り作業をする。今後はヨシの加工現場を見学したり、商品の製造体験をしたりした上で新商品の販路も考える。市まちづくり観光課の担当者は「行政の取り組みに反映できそうな案もあった。地域の祭りやヨシの機能性を考えてくれたものもあって良かった」と話した。(坂本圭佑)

(2025年8月22日 中日新聞朝刊飛騨版より)
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