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中日新聞掲載の大学記事

2010.10.18

愛知大学野球 愛院大 夢つなぐ逆転

 愛知大学野球秋季リーグ(中日新聞社後援)第7週第2日は17日、愛知県豊田市運動公園野球場で1部の2回戦2試合を行い、名城大が5−2で愛工大に連勝し、勝ち点2とした。両チームは全日程を終え、勝ち点で並んだが勝率で上回る名城大(7勝6敗)が2部との入れ替え戦を回避。愛工大(5勝8敗)は5位以下が決まり、入れ替え戦に回る。

 愛院大は5−2で中部大に雪辱し、1勝1敗となった。

 名城大は2回、犬塚の3点本塁打で先制。6、7回にも加点し、継投で反撃をしのいだ。愛院大は2点を追う8回、長田の本塁打を含む5安打に敵失も絡んで一気に5点を奪い、逆転勝ちした。

■目覚めの打線 8回一挙5点

 負けたら春秋連覇の夢は完全に消えてしまう。分かっていながら試合は進んでいく。2点を追う8回、愛院大打線がようやく目覚めた。5安打に敵失、暴投も絡んで5点。逆転で優勝の望みをつないだ。

 きっかけになる一打が欲しかった。1回戦は14回で無得点。「このままでは投手陣に申し訳がない」。ベンチで野手が声を掛け合っていると、1死から長田の左越えソロ本塁打が飛び出した。「誰かが流れを変えれば、と思っていた」。打線が一気に活気づいた。

 続く浜内も「攻撃を途切れさせたくなかった」と左前打。1回戦で苦しめられた石川を引っ張り出すと、守備の乱れに乗じて勝ち越した。さらに斎藤、永嶋が連続適時打。うっぷんを晴らすようにつながった。

 18日に勝てば勝ち点4。最終週に試合がある同3の名商大にプレッシャーをかけられる。「明日も絶対に勝つ」。ナインは意気込んでいた。 (東郷賢一)

■牧内が首位打者へ

 名城大の1年生牧内が首位打者をほぼ確実にした。3安打の固め打ちで締めくくり、40打数17安打の打率4割2分5厘。最終週に試合を残す中村(名商大、3割6分1厘)に大差をつけた。

 言葉を選びながら「初球から思い切り振ったのがよかった。でも本決まりではない」。春も1年生の山中(中京大)が首位打者。「負けたくない」と表情を引き締めた。

◇豊田(1勝1敗)
愛院大 000000050―5
中部大 002000000―2
本塁打長田(院)

◇同(名城大2勝)
愛工大 000000020―2
名城大 03000110x―5
本塁打犬塚(城)

(2010年10月18日 中日新聞朝刊23面より)
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