協定書にサインを交わした中谷理事長（左）と小栗市長＝中津川市役所で

　中京学院大を運営する学校法人「中京学院」（瑞浪市）と中津川市は２１日、学生たちの市内での修学・実習を相互に支援し、地域での就職を促す連携協定を結んだ。法人は２０２７年度に多治見市へ瑞浪、中津川両市のキャンパスを集約する計画のため、小栗仁志市長は「移転後も優秀な人材の確保につながる」と期待を込めた。

　協定では▽学生の修学支援▽地域の人材育成▽地域の人材確保－の３分野で協力を約束。同日に市役所で締結式があり、小栗市長と法人の中谷浩美理事長が協定書にサインを交わした。

　具体的な取り組みとしては、市側は看護・保育分野の学生に対し、市内での実習先や就職先を紹介。大学側はＯＢ・ＯＧまでを対象にした相談・サポート体制を整え、卒業後の地域への定着を促す。本年度中に市内での就職を見据えた教育プログラムを相互連携で組み立て、来年度から「学生まるごと応援パッケージ」と銘打って導入を目指す。

　中谷理事長は「東濃のほかの市とも同様の協定を結び、大学が掲げる『東濃まるごとキャンパス』の実現につなげたい」と話していた。（小佐野慧太）

（2025年8月23日　中日新聞朝刊東濃版より）