証書を受け取る卒業生代表の荒川雄真さん＝名古屋市中村区の同朋大で

　名古屋市中村区の同朋大で２３日、卒業証書授与式があった。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため規模を縮小し、屋外で実施した。

　やわらかな春の日差しのもと、学部卒業生２３１人のうち２００人が参加。出席は自由で、式次第を代表者３人の証書授与と学長式辞、記念撮影に限定し、保護者は不参加とした。

　松田正久学長（７２）は、式辞で「社会の一員として力強く、あなた方の歴史を紡いでいってほしい」と言葉を送った。

　代表して証書を受け取った永田友香さん（２２）は「卒業式中止が多い中、縮小してもやってくれた大学には感謝。みんな就職を前に、気持ちに区切りをつけられたと思う」と話した。

　参加した遠山一美さん（２２）は「天気にも恵まれ、卒業前にみんなに会えてうれしい。一時はどうなるかと思ったが、はかまも着られてよかった」と笑顔を見せた。　（西川聡史）

（2020年3月24日　中日新聞朝刊県内版より）