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お知らせ  2024.03.29

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イルカに触れてストレス軽減 ビーチランドで効果実証へ

イルカに見守られながら協定書を交わす松田学長(右)と鷲見社長=美浜町の南知多ビーチランドで

イルカに見守られながら協定書を交わす松田学長(右)と鷲見社長=美浜町の南知多ビーチランドで

■川乗・同朋大准教授が研究 運営会社と大学協定

 イルカに触れると、ストレスが軽減する-。こんな効果を科学的に実証しようと、南知多ビーチランド(美浜町)で同朋大(名古屋市中村区)の川乗賀也(よしや)准教授が研究を進める。ビーチランドを運営する名鉄インプレスと大学が28日、研究に向けて協定を結んだ。(加藤隆士)

 川乗准教授によると、今後、多くの学生を動員してイルカに触れる前と後で活性度、快適度、安定度などのストレスに関わる数値がどう変化するかを調べる。実際に触るのは、客が触るのと同じ方法とする。

 昨年6月、和歌山県のくじらの博物館で学生22人を対象に実験を実施。イルカに触ることで身体的、精神的な健康が高まる効果を確認できた。さらにビーチランドでの実験で再現性を確かめ、証拠を得る。

 川乗准教授は「イルカに触れてストレスを発散する方法を根拠があり、かつ気軽にできる一手段として提案したい。ストレスケアツーリズムの提唱につなげたい」と意気込む。人とイルカの研究は実験がしにくく、国内だけでなく海外でもないとみられるという。

 ビーチランドのイルカホールで協定の締結式があり、同朋大の松田正久学長と、名鉄インプレスの鷲見勝彦社長が協定書を交わした。松田学長は「イルカがつないだ縁」と話し、鷲見社長は「長年続けているイルカの飼育が生かされるのは喜ばしい。これまでと違った触れ合いの体験も検討したい」と歓迎した。

 ビーチランドでは現在、13頭のイルカを飼育している。

(2024年3月29日 中日新聞朝刊知多版より)

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