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お知らせ  2019.06.26

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読み聞かせ実践の場 学生らが建てた「えほんかん」 岐阜女子大敷地内

紙芝居の読み聞かせをする学生ら=岐阜市太郎丸の岐阜女子大で

紙芝居の読み聞かせをする学生ら=岐阜市太郎丸の岐阜女子大で

 岐阜女子大(岐阜市太郎丸)の敷地内に、八角形のこぢんまりとしたかわいらしい建物がある。建築を学ぶ学生らが建てた保育実習棟「えほんかん」。保育士や幼稚園教諭を目指す学生らが年に1、2回、近隣の幼児らを読み聞かせの会に招き、いかに楽しませるか知恵を絞る実践の場となっている。(形田怜央菜)

 県産のスギを使った木造一部2階建て延べ約50平方メートル。2010年、住居学専攻の学生らが設計から建設までを学ぶために造り始め、後輩に引き継ぎながら14年に完成させた。コンセプトは「絵本に出てくるような子どもたちの家」。2階部分はツリーハウス型で、滑り台も設置されており、まるで秘密基地のよう。読み聞かせのほか、学生らの実習の準備にも利用している。

 17日の読み聞かせの会には、近隣の親子約20組を招待。4年生の21人が絵本の読み聞かせだけでなく、オリジナルの紙芝居を披露したり、一緒に手遊びをしたりと、飽きさせない工夫を凝らしながら子どもたちと接した。木の温かみがある空間に、笑い声があふれた。

 息子(1つ)と参加した女性(33)=同市粟野西=は「集中しなくてもいいおおらかな雰囲気と、子どもを楽しませようとしてくれる学生さんたちの声掛けがありがたかった。木のにおいもいい」と話した。

 保育士を目指す初等教育学専攻の池尾涼子さん(21)は「子どもが快適に過ごせるこの空間の良さを生かそうと企画を練った。今回学んだことを将来に生かしたい」。

 同専攻の土井のぞみ助教(39)は「3年まで実習を重ねてきた学生らが、こういう場所で力を試せるのはありがたい」と話す。

(2019年6月26日 中日新聞朝刊岐阜・近郊版より)

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