進学ナビ

HOME > 中日新聞掲載の大学記事 > お知らせ

中日新聞掲載の大学記事

お知らせ  2025.07.02

人々の共創の場に 東海機構 名大に「コモネ」オープン

本棚や読書できる空間がある「ルーツ・ブックス」=名古屋市千種区の名古屋大で

本棚や読書できる空間がある「ルーツ・ブックス」=名古屋市千種区の名古屋大で

 名古屋市千種区の名古屋大東山キャンパスに1日、研究成果や教育資源を市民と共有する新施設「コモンネクサス」(コモネ)がオープンした。名大と岐阜大を運営する東海国立大学機構がつくる市民に開かれた共創拠点として、技術革新が生まれる場となることが期待される。

 コモネは名大中央図書館東側グリーンベルトに新設され、地上1階地下2階建てで、延べ床面積7313平方メートル。両大の学生や教職員をはじめ、市民や企業関係者にも開放され、約120席のホールやコワーキングスペースなどで、多様な人々の交流を促す。高さ4メートルほどの本棚とソファが置かれ、「棚主」になれば自身の原点となった本を並べられる「ルーツ・ブックス」、3Dプリンターやミシンなどを備えた「ファブ・スペース」などもある。

 初日はオープン記念式典があり、両大関係者ら120人が出席し、テープカットなどで完成を祝った。松尾清一機構長は「国立大の閉じたイメージから抜け出し、多様な人々と自由闊達(かったつ)に交流し、新たな価値が共創される場にしたい」とあいさつした。

 5日にはコモネ初のイベント「コモの市#00」を開く。コモネで活動していくプロジェクトの紹介や、施設をデザインした建築家小堀哲夫さんと回る見学ツアーを予定する。(芝野享平)

(2025年7月2日 中日新聞朝刊県内総合版より)
  • X

戻る < 一覧に戻る