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中日新聞掲載の大学記事

入試情報  2019.01.19

センター試験 57万人挑む

マスク姿が目立つセンター試験会場に向かう受験生=19日午前、名古屋市千種区の名古屋大で(佐藤哲紀撮影)

マスク姿が目立つセンター試験会場に向かう受験生=19日午前、名古屋市千種区の名古屋大で(佐藤哲紀撮影)

 本格的な入試シーズンの幕開けとなる大学入試センター試験が19日、全国の693会場で始まった。志願者数は、前年度より5841人減の57万6830人。日程は20日までの2日間で、初日は地理歴史と公民、国語、英語のリスニングを含む外国語、20日は理科と数学を実施する。交通機関の乱れなどにより一部の受験生の試験開始時間を繰り下げた。

 センター試験の得点を入試に利用する国公私立の大学・短大は852校で、うち大学は過去最多の703校に上る。参加大学の内訳は国立が82校、公立90校、私立531校。短大は149校が利用する。

 センターなどによると、強風の影響でJR東北線が遅れたため、福島大の会場では開始時間に間に合わなかった受験生2人を対象に65分繰り下げて試験を実施した。ほかに体調不良を訴えた1人を30分繰り下げた。

 秋田県立大は同県横手市の試験会場で、地理歴史・公民の1科目選択の開始時間を、確認作業の遅れで2分繰り下げたと発表した。

 志願した受験生のうち、高校などを今春卒業予定の現役生は8620人減の46万4950人で80.6%を占めた。一方、既卒者は2734人増の10万6682人(18.5%)となった。高校卒業程度認定試験(旧大検)合格者らは0.9%。

 私立大の定員管理の厳格化で、合格者を絞り込む私大が増えており、浪人生の増加につながったとみられる。高卒予定者の中で、センター試験を志願した生徒の割合(現役志願率)は44.0%で、過去2番目に高い水準となったが、過去最高だった昨年より下がった。

 平均点の中間発表は23日、得点調整の有無の発表は25日、平均点の最終発表は2月7日の予定。

 センター試験は今回を含めて残り2回となり、2020年度からは「大学入学共通テスト」に変わる。

 愛知・岐阜・三重の東海3県の志願者数は前年より556人少ない5万6150人。愛知は3万9937人(前年比563人減)、岐阜は8646人(108人減)、三重は7567人(115人増)だった。

 三県の受験者のうち、高校などを今春卒業予定の現役生は、4万7546人で84.7%を占めた。

(2019年1月19日 中日新聞夕刊1面より)

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