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イベント  2018.11.13

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行方不明 GPSで発見 愛知東邦大の学園祭 認知症患者捜す訓練

スマートフォンのGPS機能を使い、認知症高齢者役(左)を捜して声掛けする訓練=名東区の愛知東邦大で

スマートフォンのGPS機能を使い、認知症高齢者役(左)を捜して声掛けする訓練=名東区の愛知東邦大で

 認知症の人が行方不明になった際、身に着けた衛星利用測位システム(GPS)端末で居場所が分かるサービスを体験する訓練が11日、愛知東邦大(名東区)であった。端末は名古屋市が来年3月まで無料で貸し出しており、この「はいかい高齢者捜索システム事業」を知ってもらおうと名東区南部・北部いきいき支援センターなどが実施した。(水越直哉)

 端末はおよそ4センチ四方。認知症の人が持ち歩くと、家族らがスマートフォンなどで居場所を捜せる。端末は靴底に埋め込むなどして使う。

 模擬訓練は愛知東邦大の学園祭に合わせて実施。来場者が実際に捜索システムを使い、大学内にあらかじめ隠れていた認知症患者役の男性を捜した。亡き父が認知症で、母(86)も症状が出始めたという南区の女性(60)は「これなら苦労せずに捜せる。ある程度の居場所が分かるだけでも、いなくなったときの安心感が全く違う」と関心を示した。母の症状が進むようならば、導入を検討したいという。

 事業は2017、18年度のモデル事業のため、来年度以降も無料で貸し出されるかは未定。各地域の「いきいき支援センター」へ申し込む。

(2018年11月13日 中日新聞朝刊市民版より)

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