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イベント  2018.07.24

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「外国人に医療サポートを」 豊明 藤田保健衛生大などが講座

参加者に医療現場での文化の違いを紹介する野村さん(右)=豊明市総合福祉会館で

参加者に医療現場での文化の違いを紹介する野村さん(右)=豊明市総合福祉会館で

 日本語が不自由な外国人への医療サポートをテーマにした講座が、豊明市総合福祉会館であった。市内の藤田保健衛生大で医療通訳の勉強をしている外国出身者らが登壇し、参加した市民に「同じ地域に住む人たちに手をさしのべて」と呼び掛けた。(森若奈)

 豊明市内にはブラジルや中国、ベトナムから来日した人が多く、外国籍の市民は7月1日現在2748人。人口の4%に上る。市は外国籍の市民向けに昨年、英、中国、ポルトガル語で市内の病院案内を制作している。

 同大によると「言語の壁や文化の違いで病院に行きづらい」という外国人が増えているという。今回のイベントは、そうした外国人を支援しようと、同大と市国際交流協会(TIRA)が初めて開き、市内のボランティアや行政関係者ら45人が参加した。

 講座ではともに同大大学院で学ぶ中国出身の野村楊子さん(44)と、台湾出身の平古場招燕(しょうえん)さん(52)が講師となり、外国と日本の文化の違いによる医療現場でのギャップを紹介した。

 野村さんは自身が日本で出産した際、冷たい飲み物が出て驚いたというエピソードを語った。「中国北部で、妊婦は冷たい物を飲んではいけないといわれている」と説明。他にも日本では高熱が出た患者に解熱剤が処方されるが、中国では注射を望む患者が大半だということを紹介した。

 平古場さんは、実際に医療通訳をした時の経験を基に「中国やブラジルは、日本と家族観が違う。友達や親戚が集まって入院した患者を訪ね、ベッドを囲んでわいわい語り合う文化なんです」と話した。

 参加者からは「技能実習生が『お金がかかる』と病院の受診を怖がっていた。どうすればいいのか」という質問があり、同大関係者は多言語での相談に対応する「あいち医療通訳システム」を紹介していた。

 参加した同市二村台の女性(75)は「外国の方が困っていたら、相談窓口に取り次ぐなど、自分ができることをしてあげたい」と話していた。

(2018年7月24日 中日新聞朝刊なごや東版より)

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