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お知らせ  2025.03.20

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「医工」連携の新学科 藤田医大 日本初、27年設置構想

 藤田医科大(愛知県豊明市)が2027年4月、医療科学部に新しく「医工共創学科」の設置を構想していることが分かった。同大によると、医療系大学として医学とともに工学や情報学などを学べる日本初の6年一貫の教育プログラム。医療機器の多様化や人工知能(AI)の活用が進む中、医療と工学分野を融合させた知識や技術を身につけ、未来の医療をデザインできる人材の育成を目指す。

 新学科は定員30人。大学卒業後に修士課程に進むことを前提に、医学系の講義のほか、工学、情報科学、電気・電子、機械、化学などを6年で幅広く学ぶ。また、大学院に「医工学社会共創研究科」も同時に新設し、医工共創学科以外で学んだ学生も修士や博士後期課程で積極的に受け入れる。

 医療機器やロボット、バイオマテリアル(生体材料)の開発、再生医療工学、AIを用いた診断支援システムの開発などを研究し、活躍する人材を育てるのが狙い。藤田医大病院と協力するほか、企業や他の研究機関との連携も視野に入れている。積極的に社会と関わる機会を設け、研究成果を実用化につなげる。

 同大を運営する藤田学園の星長清隆理事長は、「日本の医療技術は世界トップクラスであり、さらに多分野のサイエンスやテクノロジーが加わった『医工連携』は今後、ますます重要になる。世界で勝負できる人材を育てたい」と話す。

 同大には現在、医学部医学科、医療科学部に医療検査と放射線の2学科、保健衛生学部に看護とリハビリテーションの2学科と計5学科があり、新学科ができれば計6学科となる。(四方さつき)

(2025年3月20日 中日新聞朝刊26面より)

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