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お知らせ  2018.06.22

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これなら頑張れるね 下肢まひに リハビリロボ 春日井市民病院が導入

上部からベルトで体を支え、患者に合わせた設定で歩行リハビリを支援する器具=愛知県春日井市の春日井市民病院で

上部からベルトで体を支え、患者に合わせた設定で歩行リハビリを支援する器具=愛知県春日井市の春日井市民病院で

 愛知県春日井市の春日井市民病院は、脳卒中などで下肢がまひした患者の歩行リハビリ用にロボット支援器具「ウェルウォーク WW−1000」1台を導入した。東海4県の自治体病院では初めて。

 トヨタ自動車と藤田保健衛生大が共同開発した器具。3年間のレンタル契約で費用は年間約400万円。

 手すりを使った歩行練習は、膝や足首に装具を付け、補助者が後ろから支えるが、補助者により力が一定しないことが課題だった。

 支援器具は患者一人一人のデータ管理ができ、それぞれの状態に応じた設定が可能。体をつり上げるように固定するので、抱えられるのとは違い、自分で歩いた実感が得られ、患者の意欲向上にもつながる。

 前面の大型モニターに歩く姿勢が映り、自身で気付いた部分を修正しやすい。自分の脚力だけでは数メートルしか歩けなくても、体を固定してベルトの上を歩けば数十メートルの歩行が可能となり、長距離を歩く練習にもなる。実証実験では、リハビリの効率が6割ほど増したという。

 脳血管の疾患で同病院に入通院する患者は年間1000人弱。リハビリを担当する理学療法士は12人で負担が増しているが、ロボット支援器具の導入で軽減が見込まれる。リハビリテーション技術室長補佐の岡崎誉さん(53)は「患者の状態が改善し、リハビリ専門病院に送り出すのに大いに役立ちそう」と効果を期待している。(丸山耀平)

(2018年6月22日 中日新聞朝刊県内総合版より)

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