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お知らせ  2018.06.16

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祭り参加 大学の単位に 「人間力向上」へ至学館大

祭りへの参加で人間力を形成する新講座の狙いを説明する石田所長=大府市の至学館大で

祭りへの参加で人間力を形成する新講座の狙いを説明する石田所長=大府市の至学館大で

 至学館大(大府市)伊達コミュニケーション研究所の石田芳弘所長が、祭りへの参加を通して地域社会や文化とのつながりを体験的に学ぶ「人間力形成講座」を開講する。祭りへの参加が大学での単位となるユニークな試み。

 元犬山市長で犬山祭保存会長でもある石田所長は14日、同大に県内各地の祭り関係者を招き、学生に新講座の狙いなどを説明。「祭りに参加すれば、一発でその街の歴史が分かる」と持論を展開し、「祭りの準備や後片付け、観光客への説明などの経験を通じ、座学では得られない社会とのコミュニケーション力を学ぶのが目的」と説明した。

 歴史と伝統のある各地の祭りで、いきなり太鼓や笛の演奏などに加わるのは難しいため、「迷子の世話や雑踏警備などから参加し、将来はおはやしも経験してほしい」(「尾張西枇杷島まつり」関係者)などの要望が出された。

 県内では4月の犬山祭を皮切りに、7月以降も尾張津島天王祭、蟹江町の須成祭などがめじろ押し。

 学生らは、関係者から祭りの特徴や現地での学生の役割を聞き、参加希望を提出した。同大は在学期間中に祭りに45時間以上参加すれば2単位を与える。

 石田所長は「至学館からスタートし、将来は県内の大学にこの運動を広げ、祭り関係者による次世代教育にしたい」と抱負を語った。 (加藤直人)

(2018年6月16日 中日新聞朝刊県内版より)

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