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お知らせ 2018.03.01
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20種から選ばれた 梅の実の酵母で醸造した吟醸酒 長浜バイオ大×岡村本家(豊郷)開発
■甘〜い味が魅力
梅の実から採取した酵母で醸造した純米吟醸酒が、長浜バイオ大(長浜市)と酒造会社・岡村本家(豊郷町)によって共同開発された。アルコール分17度だが、かなりの甘口でデザートワインのような仕上がりになった。「金亀 岡村乃梅酵母醸造」と称し、県内の酒販店などで販売している。(桑野隆)
酵母は、糖分を発酵させてアルコールをつくる微生物。梅の実から酵母を取り出して培養し、発酵に活用した。梅の果実そのものは材料にしていないため、梅の味や香りはしない。
日本酒の醸造は、日本醸造協会(東京)が頒布する「きょうかい酵母」を使うケースが一般的だが、「今までとは違う酵母で日本酒を造ろう」と、長浜バイオ大卒業生の大西康平さん(23)=大阪府豊中市=、同大の向由起夫准教授(53)=生物学=、岡村本家の岡村博之社長(48)らが2016年春から共同研究を進めていた。
大西さんが4年生だった同年春から夏にかけて、ツバキの花や稲穂など20種類を調査。岡村本家の敷地内で収穫した梅の実を1、2個を皮ごとすりつぶし、採取した酵母が酒造に適していることを突き止めた。岡村本家杜氏(とうじ)の園田睦雄さん(46)らが白米600キロを使い、17年12月から本仕込みしていた。
園田さんは「さわやかな甘酸っぱさを出す点が難しかった。アルコール度数も十分出てくれた」と笑顔を見せた。大西さんは「私の研究内容が商品化され、うれしい」と感慨深げ。向准教授は「日ごろから日本酒になじみのない人にこそ、ぜひ飲んでほしい」と話した。
「金亀 岡村乃梅酵母醸造」は720ミリリットル入り1本1500円(税込み)。1000本限定。岡村本家のほか、長浜や彦根市内を中心に県内各地の酒販店で販売している。(問)岡村本家=0749(35)2538
(2018年3月1日 中日新聞朝刊滋賀総合版より)
梅の実から採取した酵母で醸造した純米吟醸酒が、長浜バイオ大(長浜市)と酒造会社・岡村本家(豊郷町)によって共同開発された。アルコール分17度だが、かなりの甘口でデザートワインのような仕上がりになった。「金亀 岡村乃梅酵母醸造」と称し、県内の酒販店などで販売している。(桑野隆)
酵母は、糖分を発酵させてアルコールをつくる微生物。梅の実から酵母を取り出して培養し、発酵に活用した。梅の果実そのものは材料にしていないため、梅の味や香りはしない。
日本酒の醸造は、日本醸造協会(東京)が頒布する「きょうかい酵母」を使うケースが一般的だが、「今までとは違う酵母で日本酒を造ろう」と、長浜バイオ大卒業生の大西康平さん(23)=大阪府豊中市=、同大の向由起夫准教授(53)=生物学=、岡村本家の岡村博之社長(48)らが2016年春から共同研究を進めていた。
大西さんが4年生だった同年春から夏にかけて、ツバキの花や稲穂など20種類を調査。岡村本家の敷地内で収穫した梅の実を1、2個を皮ごとすりつぶし、採取した酵母が酒造に適していることを突き止めた。岡村本家杜氏(とうじ)の園田睦雄さん(46)らが白米600キロを使い、17年12月から本仕込みしていた。
園田さんは「さわやかな甘酸っぱさを出す点が難しかった。アルコール度数も十分出てくれた」と笑顔を見せた。大西さんは「私の研究内容が商品化され、うれしい」と感慨深げ。向准教授は「日ごろから日本酒になじみのない人にこそ、ぜひ飲んでほしい」と話した。
「金亀 岡村乃梅酵母醸造」は720ミリリットル入り1本1500円(税込み)。1000本限定。岡村本家のほか、長浜や彦根市内を中心に県内各地の酒販店で販売している。(問)岡村本家=0749(35)2538
(2018年3月1日 中日新聞朝刊滋賀総合版より)