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2017.12.14

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全日本大学サッカー九産大崩せず 中京大初戦敗退

 サッカーの第66回全日本大学選手権は13日、千葉県浦安市運動公園陸上競技場などで1回戦8試合が行われ、3年連続39回目出場の中京大(東海地区第2代表)は九産大(九州地区第3代表)に0−1で敗れた。静岡産大(東海地区第1代表)は延長戦の末、富士大(東北地区第2代表)を3−2で退けた。

■大所帯も団結

 東海屈指の巨大サッカー部が、初戦で姿を消した。中京大のDF大村海太主将(4年)は「自分たちが持っている力を全部出しきれなかった」と唇をかんだ。

 「1点差の勝負になる」。朝倉吉彦監督(36)の読みは皮肉なかたちで的中した。攻撃では九産大の5バックを最後まで崩せず、無得点。後半20分、警戒していたカウンター攻撃で左サイドにできた隙を突かれた。大村は「僕からスタートしたので」と失点につながった前線へのパスミスを悔いた。

 静岡・藤枝東高3年時にも主将としてチームを全国に導いた大村だが、中京大は部員数205人。部内には大村が所属するトップチーム以外に社会人リーグを主戦場とするチームなど合計6チームがある。

 基本的に練習や試合は別。大村はトップチームの選手にも他チームの試合へ応援に行くよう促し、チームの結束を強めた。この日はすでに引退した他チームの4年生が千葉まで車を走らせ、応援に。目指してきた「応援されるようなチーム」がそこにあった。

 卒業後にサッカーを続ける道もあったというが、初戦を前にこの大会でサッカー人生にピリオドを打つと決めていた。後輩に向け「東海リーグ優勝と全国ベスト4の目標を達成してもらいたい」と大村。165人で始動する新チームに、そのバトンはしっかりと託された。

 (牧原広幸)

(2017年12月14日 中日スポーツ9面より)

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