ボクシングや空手など各種団体の王者が東京ドームシティホールに集結して王座を争う格闘技大会で先月、愛知大４年の内藤大樹選手（２１）＝豊橋市大村町在住、ストライキングジムＡｒｅｓ所属＝が初優勝を果たした。１２日に豊橋市役所を訪れ、蔵地宏美市民協創部次長に快挙を報告した。（五十幡将之）

　大会は、１１月２３日に１０年ぶりに復活した「ＲＩＳＥ　１２１　ＤＥＡＤ　ＯＲ　ＡＬＩＶＥ　ＴＯＵＲＮＡＭＥＮＴ」。キックボクシングに近いルールに基づいて８選手がトーナメント戦で争い、内藤選手は延長にもつれた決勝戦でＷＢＣムエタイ王者から右ストレートで２度のダウンを奪い、ＫＯ勝ちを収めた。

　母親の勧めで保育園の年中組から空手を始めた内藤選手。中学２年の時に全国大会で優勝すると、幼少期からの憧れであった格闘技に挑戦しようと、中学３年から市内のジムで蹴りや投げ技が認められているシュートボクシングを始めた。３年前にはスーパーバンタム級で日本王者となり、現在もベルトを防衛している。

　強豪選手が都市部に集中する中、生まれも育ちも豊橋。市内にとどまるために大学も豊橋キャンパスを選んだ。「豊橋で強くなることに意味があると考えている。持ち前の蹴り技と精神力でさらに活躍し、豊橋市内でも試合をして地域を盛り上げたい」と話した。

　蔵地部次長は「豊橋市内には空手の道場も多くあり、格闘技が盛んな土壌がある。内藤選手の活躍をまちづくりに生かしていきたい」と話した。

（2017年12月13日　中日新聞朝刊東三河版より）

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