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中日新聞掲載の大学記事

2017.08.14

「食品Gメン」が大量調理体験 名古屋学芸大 指導に生かす狙い

 食品衛生の専門家で、「食品Gメン」とも呼ばれる県の食品衛生監視員を対象にした大量調理研修が4日、日進市の名古屋学芸大で開かれた。

 給食施設や食品工場を巡回、指導する監視員は獣医師や薬剤師の資格を持つ人たちで、調理経験はない。

 今回の研修は、調理の現場を知ってもらい、今後の指導に役立ててもらう狙い。名古屋学芸大の健康・栄養研究所が主催した。

 県内各地の保健所から監視員18人が参加し、50人分の八宝菜とナムルを作った。白い調理服にマスク姿の参加者たちは、慣れない手つきで肉や野菜を混ぜ合わせていた。

 半田保健所の池川敬さん(47)は「大型の調理機械に触るのは初めて。調理のプロはこの量を2人で作ると聞いて驚いた」と話した。

 名古屋学芸大管理栄養学部の岸本満教授は「監視員が現場を知ることでコミュニケーションが良くなり、具体的な指導にもつながる」と期待した。 (森若奈)

(2017年8月14日 中日新聞朝刊県内版より)
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