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中日新聞掲載の大学記事

2016.02.26

鍋囲み 地域活性化語ろう 日福大生が団体結成 各地訪れ住民と絆

 日本福祉大(美浜町奥田)の学生有志が、鍋を囲んで地域の課題やニーズを語るグループ「DoNabeNet(どなべねっと)にっぷく」を立ち上げた。代表の社会福祉学部4年、丸茂歩基(まるもあゆき)さん(22)=美浜町奥田=は「メンバーを増やし、知多半島全体での活動を目指したい」と意気込む。(沢井秀之)

 グループ名は、英語で「やろう」と呼び掛ける「Do」に鍋を付けた「Do鍋」と「土鍋」を掛けた。さまざまな場所に出向いて地元食材の鍋を囲み、ざっくばらんに会話。住民とつながりをつくって地域のニーズを知り、活性化に向けて活動するのが狙いだ。

 モデルは、岩手県立大(滝沢市)の学生が2008年から取り組む活動。大学生が鍋を手に公民館などを訪問。鍋を囲みながら交流し、活性化に向けたさまざまな活動へとつなげていた。

 鍋訪問で生まれたつながりが、11年3月に起きた東日本大震災で大きな効果を発揮した。発災直後、学生たちは自発的に住民の安否確認に動き、きめ細かな被災者サポートができたという。

 愛知県内では、県立大(長久手市)が鍋を使った同様の取り組みを始めている。

 丸茂さんは日本福祉大に入学後、被災地支援活動のボランティアに参加し、鍋訪問の活動を知った。

 昨年夏から、学内で声を掛けてグループを結成。16年2月18日夜、美浜、南知多、武豊町の行政、福祉関係者らを集め、大学で活動紹介の鍋パーティーを開いた。

 丸茂さんは「まだ始まったばかり。地域の特徴はそれぞれある。ニーズを探り、自分たちができることを地道に続けたい」と話している。

(2016年2月26日 中日新聞朝刊知多版より)

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