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中日新聞掲載の大学記事

2015.11.21

紙すきの研究で協定 県立芸大 ウズベクの大学と

 県立芸大は18日、中央アジア・ウズベキスタンの国立美術デザイン大学と学術交流協定を結んだと発表した。和紙の生産技術を生かし、同国の伝統的な紙すき「サマルカンドペーパー」の技術伝承に向けた共同研究を進める。

 松村公嗣学長が13日、首都タシケントで国立美術デザイン大のアミノフ・ハッサン・ラシドビッチ学長と協定書に調印。県立芸大がウズベキスタンの大学と締結するのは初だが、海外の大学との協定は16校目となる。

 サマルカンドペーパーはシルクロードを通じて7世紀に伝えられた中国の紙すき技術が発展したもの。桑の木を原料に光沢ある滑らかな表面が特徴で、品質の良さからイスラム教の教典コーランに使われることが多かった。

 200年前に一度途絶えたが20年ほど前に復活。和紙技術の復興に取り組んできた県立芸大の柴崎幸次教授が、現地の研究者やサマルカンドペーパー工房の職人とともに科学的な製法分析や技術の交流を進める。(奥田哲平)

(2015年11月21日 中日新聞朝刊県内版より)

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