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中日新聞掲載の大学記事

2014.02.07

ライン湯建物 どう活用 犬山であすから、名城大生ら催し

 犬山市内にあった最後の銭湯で、昨年5月に閉鎖した「ライン湯」の建物を保存・活用しようと、地元住民や大学生らが8〜10日、ライン湯周辺の城下町南部地区で、イベント「ライン湯と南まちを見る・知る・語る」を開く。建物活用のアイデアなどを多くの人に知ってもらい、保存活動を盛り上げる狙いだ。(金森篤史)

 企画したのは、「大正時代から続く築90年の建物は貴重」との思いから、ライン湯保存に向けて調査してきた名城大都市情報学部(岐阜県可児市)の海道清信教授。地元住民らでつくる「犬山・ライン湯の保存と活用を願う会(略称・ライン湯おせっ会)」が主催する。

 ライン湯の建物は、維持に費用がかかることなどから、昨年中に取り壊される可能性もあった。おせっ会などが新たな活用方法を探っている今は、取り壊しが一時的に延期されている状況だ。

 メーンイベントは、犬山市の南地区学習等供用施設で9日午後1時半から開くトークショー。銭湯愛好家やタイル絵の専門家、地元住民、名城大の学生らがライン湯の価値や活用方法などを紹介し、意見を交わす。

 期間中の3日間、外町の車山(やま)蔵では、「足湯付きのカフェ」「ギャラリー」など、学生が考えた建物の活用方法や、まちづくりに関する住民アンケートの結果などをパネルで掲示。ライン湯の模型も展示される。8日午後はライン湯の見学会、9日午前は南まち地区のガイドツアーもある。

 海道教授は「昨秋から地元の人たちと一緒に取り組んできた。この機会に多くの人に関心を持ってもらい、ライン湯の建物を地域の財産として残せる道を探りたい」と話している。

(2014年2月7日 中日新聞朝刊近郊版より)
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