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2013.12.20
中部地区の甲子園球児進路チェック “菰野のブーちゃん”吉冨 中部学院大で勝負
中部地区の甲子園球児たちの進路がほぼ決まった。漫画家を目指す者がいれば、2人の兄と同じ大学野球部でプレーする選手もいる。自ら信じた道を突き進む。(阿知波浩二)
■「1年生の春から出たい」 現在の体重123キロ
今春センバツに出場した“菰野のブーちゃん”は中部学院大(岐阜県関市)に進学する。高校通算38ホーマーした巨漢大砲の吉冨大輝一塁手。「1年生の春から試合に出たい」。今秋の明治神宮大会では全国大会初勝利をマークするなど、上り調子のチームで、強打の一芸で勝負する。
夏の三重大会に出場した時の体重は120キロ。高校での現役を終えて、今月は自動車学校に通う日々で、さらにお腹が突き出してはしないかと心配する向きはあるが、吉冨は体重には無頓着。「あのころより3キロくらいかな、太ったといっても。体はまだ動くので大丈夫」。小学5年時には、親しい関係者を通じて、大相撲の北陣親方(元関脇麒麟児)のもとに角界入りを打診されたこともあるが、大学で相撲部入りする考えはいまのところない。
■富山第一・高森は愛大 兄2人と同じ進学先でプレー
長兄、次兄と同じ愛大を進学先に選んだのは、富山第一の高森啓之捕手。今夏の甲子園に初出場したチームで、主将を務め、快腕・宮本(法大に進学)を好リードした。「兄2人からいろいろ聞いているので、愛大が一番いいと・・・。この春も全日本大学選手権に出ているし」。高森3兄弟は全員が富山第一高でプレー。長兄の亮介さん(25)は愛大卒業後、故郷に戻って富山市内の信用金庫に勤務しながら、社会人野球の富山ベースボールクラブで内野手として活躍。次兄の貴大さん(21)は愛大野球部3年生部員で、控えの一塁手である。
「大学で一緒に兄と野球ができるのは来年の1年間だけだけど、できることなら兄がファーストを守り、1年生のボクがマスクをかぶるような試合をやってみたい」
愛大の八田剛監督(41)は「ウチの野球部で3兄弟がプレーするのは初めてのこと。全員がボクの教え子になる」とウエルカムである。
■県岐阜商の後藤は漫画家目指す 専門学校へ
グラブとバットをペンに持ち替えて、漫画家を目指すのは県岐阜商の後藤征人三塁手。今春センバツでは準々決勝の済美戦で3番手投手として救援マウンドに上がったが、野球とは高校で別れを告げ、まんが科のある「あいち造形デザイン専門学校」(名古屋市千種区)で学ぶことになった。
今年1月29日付の中スポには後藤直筆のイラストが紙面を飾ったが、「とにかく描くことが好きなので、ストーリーまでは考えられてないんです」と話す。専門学校では、キャラクター設定、ストーリー構成、コマ割りなどを勉強し、漫画界のプロによる直接指導も受けるのだという。お気に入りは海賊冒険漫画「ワンピース」。「いつかは(作者の)尾田栄一郎さんのようになりたい」。全国大会の舞台としてプレーした甲子園球場をその目に焼き付けたというが、野球漫画にもぜひ挑戦してもらいたい。
(2013年12月20日 中日スポーツ10面より)
■「1年生の春から出たい」 現在の体重123キロ
今春センバツに出場した“菰野のブーちゃん”は中部学院大(岐阜県関市)に進学する。高校通算38ホーマーした巨漢大砲の吉冨大輝一塁手。「1年生の春から試合に出たい」。今秋の明治神宮大会では全国大会初勝利をマークするなど、上り調子のチームで、強打の一芸で勝負する。
夏の三重大会に出場した時の体重は120キロ。高校での現役を終えて、今月は自動車学校に通う日々で、さらにお腹が突き出してはしないかと心配する向きはあるが、吉冨は体重には無頓着。「あのころより3キロくらいかな、太ったといっても。体はまだ動くので大丈夫」。小学5年時には、親しい関係者を通じて、大相撲の北陣親方(元関脇麒麟児)のもとに角界入りを打診されたこともあるが、大学で相撲部入りする考えはいまのところない。
■富山第一・高森は愛大 兄2人と同じ進学先でプレー
長兄、次兄と同じ愛大を進学先に選んだのは、富山第一の高森啓之捕手。今夏の甲子園に初出場したチームで、主将を務め、快腕・宮本(法大に進学)を好リードした。「兄2人からいろいろ聞いているので、愛大が一番いいと・・・。この春も全日本大学選手権に出ているし」。高森3兄弟は全員が富山第一高でプレー。長兄の亮介さん(25)は愛大卒業後、故郷に戻って富山市内の信用金庫に勤務しながら、社会人野球の富山ベースボールクラブで内野手として活躍。次兄の貴大さん(21)は愛大野球部3年生部員で、控えの一塁手である。
「大学で一緒に兄と野球ができるのは来年の1年間だけだけど、できることなら兄がファーストを守り、1年生のボクがマスクをかぶるような試合をやってみたい」
愛大の八田剛監督(41)は「ウチの野球部で3兄弟がプレーするのは初めてのこと。全員がボクの教え子になる」とウエルカムである。
■県岐阜商の後藤は漫画家目指す 専門学校へ
グラブとバットをペンに持ち替えて、漫画家を目指すのは県岐阜商の後藤征人三塁手。今春センバツでは準々決勝の済美戦で3番手投手として救援マウンドに上がったが、野球とは高校で別れを告げ、まんが科のある「あいち造形デザイン専門学校」(名古屋市千種区)で学ぶことになった。
今年1月29日付の中スポには後藤直筆のイラストが紙面を飾ったが、「とにかく描くことが好きなので、ストーリーまでは考えられてないんです」と話す。専門学校では、キャラクター設定、ストーリー構成、コマ割りなどを勉強し、漫画界のプロによる直接指導も受けるのだという。お気に入りは海賊冒険漫画「ワンピース」。「いつかは(作者の)尾田栄一郎さんのようになりたい」。全国大会の舞台としてプレーした甲子園球場をその目に焼き付けたというが、野球漫画にもぜひ挑戦してもらいたい。
(2013年12月20日 中日スポーツ10面より)